社会問題
米ミズーリ州の病院で2019-20年、患者の暴力事件が40件から123件と3倍に急増。 スタッフのけがも17件から78件に。 コロナで診療まで時間を要し、面会が難しいことが引き金に。 警備員への連絡用に看護師に非常ボタンが配布される事態に。 それまで警備員に電…
シリコンバレーのサンノゼ市にはかつて、中国系移民のチャイナタウンがあった。 だがそこに新庁舎を建てるため、市議会が皆の迷惑だと非難宣言。 その後1887年、チャイナタウンは放火で灰塵に帰し、中国系住民1400人は全員移住。 この歴史についてサンノゼ市…
コロナ下のカリフォルニアで、アジア系米国人経営者の6割が閉店や従業員解雇等に追い込まれている。 カリフォルニア全体で打撃を受けた経営者は4割で、より被害が大きい。 元々飲食、販売、サービス業従事者が多く、コロナに直撃。 さらにアジア系へのヘイト…
カリフォルニアの国立公園の1つに、百歳の今なお現役のパークレンジャーがいる。 黒人女性のベティ・ソスキン。 85歳でこの職に就いた。 第二次大戦に貢献した米国人を称える目的で、同公園は新設された。 だがあまりに白人中心のストーリーになっており、自…
Occupy Wall Street (ウォール街を占拠せよ) 運動から10年。 以下、かつての参加者の評価。 1、物理的なスペースを共有することの大切さを知った。 あれは象徴的なコモンズ。 2、ミレニアル世代の社会運動はあそこから始まった。 後のBLMやバーニー・サンダ…
何千人ものネイティブ・アメリカンの子供達が1829年から1983年まで150年以上、家族から一方的に引き離され、カトリックの寄宿舎学校に入れられていた。 白人文化への同化と、部族文化の根絶が狙いで、言語や伝統の継承は禁止。 施設では肉体的、性的虐待も。…
米国人の68%が労働組合を支持するという世論調査結果。 1965年の71%に次ぐ高い数字。 2009年には48%に落ち込んでいたが、近年では最高値。 コロナ下で米国経済が著しい回復を見せる中、公正さと平等が求められていることを示しており、議会は国民の声に応え…
アメリカで過去20年間で初めて、寄付をする世帯が全体の半数に減少した。 2000年は66%だったが、2018年は50%弱に。 礼拝参加者の減少と呼応する。 さらにリーマンショック後の落ち込みから回復しないまま、ここまで来た。 当時若者は寄付する余裕がなく、そ…
2021年6月7日 米ボストンと周辺地域のアジア系米国人像。 人口規模は、アフリカ系米国人と同等。 だが世帯収入2万6千5百ドル以下とされる貧困層の占める割合は、アフリカ系米国人より多い。 白人の3倍を数える。 白人、黒人、ラテン系に比べ、アジア系の経営…
2021年5月22日 米国で核家族中心の生活に変化の兆し。 新居購入者の4割が、親か成人した子供との同居を考えている。 多世代家族の復活だ。 支出抑制、健康維持、家族団らんが容易な利点がある。 実際、昔に比べ今の親子は、より絆が強い。 親からの独立を奨…
2021年5月18日 米中西部インディアナポリスに住む黒人女性が、所有不動産を査定してもらったら、予想よりかなり低い額。 そのため人種とジェンダーを明示せず、弟との触れ込みで白人男性が家の前にいる写真を掲載したら、査定額が2倍に。 最初は喜んだがその…
2021年5月18日 カリフォルニア州では、コロナ禍で失業者が数百万人に上るのに、税収が大幅な黒字になったことに、衝撃が広がっている。 多くの人々が苦しんでいるのに、シリコンバレーはさらなる利益を上げていることを示しているからだ。 それだけ税収があ…
2021年5月13日 黒人の少年が警察官に殺されるストーリーの児童小説が、フロリダの小学5年生のクラスの一部から撤去された。 父母と地元警察官組合の抗議を受けての措置。 「この物語は、米国の警察に対する、不正確でばかげたステレオタイプに基づくプロパガ…
2021年5月8日 アジア系に対するヘイトが、北米で一番アジア系住民の比率が高い、カナダのバンクーバーで急増。 全米でのアジア系に対するヘイトクライムは74%増だが、バンクーバーでは、なんと717%増。 同市人口は70万なのに、通報数は米国の10大都市の合計…
2021年4月30日 Netflixのドラマ「Shadow and Bone」のヒロインの設定は、白人と中国人のハーフ。 原作のファンタジー小説では白人だったが、役を演じる俳優に合わせて変更。 劇中でヒロインは「あなたは何者?」と問いかけられる。 答えることが不可能な質問…
2021年4月22日 米フェデックス施設での銃乱射事件で死亡した8人の半数は、シーク教徒だった。 元々、同施設の従業員の9割がシーク教徒。 シーク教徒の間では、人種主義による襲撃として捜査すべき、との声も上がる。 9.11後、イスラム教徒への襲撃事件が頻発…
2021年4月1日 コロナのため、米国の死亡率は20年、前年に比べ16%上昇。 死亡原因の1割がコロナだった。 死者数も心臓病69万人、癌59万8千人に次ぐ34万5千人で、コロナ関連死3万2千人を加えると、計約38万人に上る。 今年も引き続き増加しており、CDCによると…
2021年3月30日 アラバマ州のアマゾンの倉庫の従業員約6千人が、全国レベルの労働組合に加入するかどうか決めるため、投票。 その開票作業が火曜始まる。 加入となれば今後、全米に同様の動きが広がること必至。 コロナ禍で空前の利益を挙げているのに、従業…
2021年3月28日 白人家庭の養子となっているアジア系米国人は、全米で約20万人。 アジア系に対する暴力の増加に対し、どう声を上げればいいか、当惑する人も多い。 白人コミュニティに育ち、アジア系社会への所属意識はない。 一方で白人社会に完全に溶け込め…
2020年10月6日 米英国民のグローバリゼーションに対する考え。 米ピューリサーチセンターがコロナ前の2019年調査。 大きく言って「取り残された」と「翻弄された」という気持ち。 共に疎外感と喪失感の素になる。 一方で、肯定的に受け止めている人は、古い…
2020年2月22日 米俳優ジョニー・デップの主演映画『ミナマタ』がベルリン映画祭でプレミア上映。 デップは水俣病の写真集を出した写真家ユージン・スミスを熱演。 チッソの工場排水による水銀中毒で苦しむ患者を70年代に撮影、世界に衝撃を与えた。 ミシガン…
2020年2月21日 NYでロスで中西部で、同じ米国民であるアジア系や、アジア人に見える人に対する差別的な言動が頻発。 地下鉄で暴力をふるわれたり、ホテルでアジア系は泊まれないと言われたり。 被害を受けた当人や周囲の人が、その様子を録画して告発。 もし…
2020年1月16日 2020年の世界の「ニューノーマル」は、抗議活動の増加と社会の不安定化。 2019年は世界195か国中47か国で、暴動や内紛が起きた。 2020年はそれが75か国に増加する見込み。 ことに香港とチリでは一触即発の状態が、最低2年は続く見通し。 さら…
2020年1月8日 シングルペアレントの家庭で育つ子供の割合が、世界130か国の中で一番高いのは米国で、17歳以下の子どもの23%を占める。 成人しても親と一緒に住む子供 (18歳から34歳まで) の割合も、米国では20%と高い。 ただ、祖父母らと一緒に住む拡大家族…
2019年12月13日 アメリカの輸出品の中で、思いのほか大きな割合を占めるもの。 それは血液。 2017年は輸出額の2.3%、286億ドルを占めた。 2024年までに440億ドルに増加する見込み。 医療目的で、感染防止や火傷の修復に使われる。 多くが中国やオランダで再…
2019年12月3日 米ミネアポリスで痛ましい事件。 39歳のシングルマザーが日曜、離婚した前夫に襲われ11歳と8歳の息子と自宅で射殺された。 息子達とにっこり笑う写真を土曜、フェイスブックに投稿したばかりだった。 離婚は6月に成立。 隣人は、男の子達が家…
2019年10月23日 米国の警察官は、 勤務中の事故より、 自殺によって 亡くなる数の方が多い。 正式な統計はないが、 あるNPOによると 今年になって少なくとも 175人が自殺。 勤務中にトラウマ的な体験を したことが原因で、 うつやPTSDに苦しみ、 薬物やアル…
2019年10月16日 米ジョージア・サザン大学の 催しに参加した 中南米系の 女性研究者が、 白人が社会の中で特別に扱われる 「白人特権」について言及。 憤った学生達が その研究者の本を燃やす 事態に発展。 学生が集団で笑いながら 焚書をする様子が、 SNSで…
2019年10月11日 米国アラスカ州 アンカレッジ。 9月30日、 路上に落ちていた SDカードを拾った女性は 驚愕した。 カードには、 「マリオットホテルでの殺害」 というタイトルがついていた。 中には、 女性が男性に殺害される様子を 撮影したものが入っていた…
2019年9月22日 米国では2010年以降、 水道代が41%も上昇。 今のペースで 値上げが続くと 今後5年間で、 水道代が払えなくなる世帯が 11.9%から 35.6%に急増する恐れ。 不払い者の多い地域では 水道会社がコストを カバーできなくなる。 例えちゃんと 支払っ…