海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

作家は執筆中、どんな読書をするのか

作家は執筆中、どんな読書をするのか。
米国人のベストセラー作家、ダイアナ・ガバルドンの場合。
元々書き終えるまで時間がかかるタイプ。
だから書き始めの頃や真ん中辺りまでは、何でも大量に読む。
ただ最後の数か月は、あまりとりこにならない本や、とりこになっても、すぐ終わる短い本を読む。
書き始めの頃は特に、詩的な文章を読む。
美しい言葉にそそられるから。
文学でなくていい。
でも作者が定期的に言葉遊びをしているものがいい。
作者は、読者の感情や思考を操るものだけど、作者が自分の感情を偽っていると、台なしになる。
また良い本は例え冒険ものでも、感性と知性の両面で傑出。
何でもかんでも読んでしまうタイプ。
何もなければ、タバスコのラベルだって熱心に読む。
ただ、とんでもない出来事が子供たちの身に降りかかる本は避けている。
つらかった幼少期を、作者本人が回想する自伝ものは別。
ごくわずかだけど、作者の心のありように疑問を感じるような本は読まない。
本の好みは時間と共に変わってきた。
米国の作品以外や、英語の作品以外のものをたくさん読むようになった。
技術の進歩により、スカンジナビアのノワールや、中南米のフィクションが、今は簡単に読める。
ネットが登場する前にはなかったこと。
でも私の読書について、人がどう思おうが関係ない。
本当は良くないのにやめられない、密やかな喜びがある」と自分の作品を評されたことがある。
軽薄な内容と言われたと思ったが、「読みだしたら止まらないので罪悪感を持つ」タイプの本のことだと言われた。
私への慰めだったかもしれないけど、人に聞く前に、自分で決めつけてしまうのはよくない。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
 
New York Times Books@nytimesbooks
"Reading a book is a unique experience, a personal communication between reader and writer," says Diana Gabaldon, the author of the Outlander series.
nyti.ms/30EtwVq

f:id:ys98:20211124220859p:plain

New York Times Books