海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

今年初の吹雪で、米ミネソタで261台を巻き込む事故

今年最初の吹雪に見舞われた米中西部ミネソタ。 わずか18時間で多数の事故が、ツインシティや北部のノースダコタとの州境など各地で発生。 高速道路や一般道路で少なくとも261台が事故に巻き込まれたとの通報があった。 厳しい寒さで知られるが、初雪の時は…

作家は執筆中、どんな読書をするのか

作家は執筆中、どんな読書をするのか。 米国人のベストセラー作家、ダイアナ・ガバルドンの場合。 元々書き終えるまで時間がかかるタイプ。 だから書き始めの頃や真ん中辺りまでは、何でも大量に読む。 ただ最後の数か月は、あまりとりこにならない本や、と…

今年のローズ奨学生に記録的な数の女性が選ばれる

将来指導者になると目される米国人学生に授与されるローズ奨学生に今年、記録的な数の女性が選ばれた。 応募者826人中受賞者は32人で、うち22人が女性。 選抜基準は多様性の確保ではなく、成績優秀者。 かつ社会にインパクトを与えたいという志と、目標達成…

チリ大統領選の有力候補は、ミレニアル世代

21日投票のチリ大統領選。 左派の有力候補ガブリエル・ボリッチ氏はミレニアル世代の35歳。 10年前の2011年はチリ大学で法律を学ぶ学生。 学生組合の代表となりデモ隊を組織、街に繰り出した。 公的援助の増加と不平等な教育体制の是正を訴え、教育改革を引…

なぜ君は首相に就任すると即、米大統領と会談しなければならないのか

新首相が就任するや否や、必ず訪米し米大統領と会わなければならない日本。 全く中身のない会談であっても。 それを疑問視する日本メディアも皆無。 会談の実現は、年内か感謝祭の前か。 彼らが気にするのはそれだけ。 ジェラルド・カーティス・コロンビア大…

ツイッターのアルゴリズムは、右派政治家のツイートをタイムラインで優遇?

ツイッター社は20年4-8月、日米英仏独、カナダ、スペイン7か国の政治家による発信数百万ツイートと、ニュースの発信数億ツイートを分析。 その結果、独を除き、アルゴリズムが選んだ各国のタイムラインには、右派寄りの政治家によるツイートが、左派寄りより…

コロナ下の米国で、大辞職時代が到来

コロナ下の米国で、記録的な数の辞職者が出る「大辞職時代」が到来。 8月だけで全体の3%に上る430万人が辞職。 通常は1-2%。 医療や飲食、販売業の前線で顕著に。 8月にデルタ変異株が猛威をふるったため、感染を恐れる労働者が増加。 また隔離で登校できな…

気候変動で消えるフィリピン系米国人のヘリテージ

ルイジアナ州は米国で一番、気候変動の影響を受けてきた。 海辺の地域は2016年の時点で、1932年から25%も消失。 これはデラウェア州に相当する広さ。 原因は、浸食や海面上昇、ハリケーン。 この結果、この地で4代前から生活を営んできたフィリピン系米国人…

コロナ下の消費増で、サプライチェーン危機のアメリカ

米国におけるコロナはマスクと入院、ワクチンだけを指すのではない。 インフレと人手不足、空っぽの商店の棚も意味する。 今やロジスティックスとサプライチェーンが政治問題に。 在宅でネット購入が増えたという以上に、米国人はモノを買う喜びに目覚めた。…

巨大な小惑星数個が地球に接近中

NASAによると、巨大な小惑星数個が地球に接近中。 今週金曜 (米国時間)、直径525フィートと、ギザのピラミッドより大きい2021SM3が、地球から350万マイルの地点まで来る。 地球に最も接近するのが2021TJ15で、地球から24万マイル、月との距離と同じ地点に土…

ジョージア・オキーフ展が初めてパリで開催

ジョージア・オキーフ。 かつて米国で最も有名な女性5人の1人に数えられた前衛画家。 20世紀前半に多くの代表作を生み出した。 だが欧州では著名度が低く、米国モダニズムは戦後、ジャクソン・ポラックから始まったと思われてきた。 女性のアート作品の軽視…

山林火災による大気汚染が原因の死亡者数が、世界で1番多いのは日本?

山林火災による大気汚染が原因で亡くなった人々を、国際的に比較したフォーブスの英語記事。 ワースト国家はなんと日本で、死亡者は年間7千人に上るという。 本当?どんな統計をもとにしたのだろう。 和訳された記事は下記。 ここには日本の言及はない。 不…

イギリスのコロナ重篤患者の2割が妊婦

英国でここ数か月、最も重篤なコロナ患者の2割を妊婦が占めている。 エクモ使用に至った16歳から49歳の女性患者の3割も妊婦で、コロナ初期の20年3月から6%増加。 現在1回目のワクチンを接種した妊婦は8万人、2回目が6万5千人。 ワクチンと流産、早産、死産に…

読み切れないほど本を買ってしまう人が、自分を納得させる方法

人生を3度繰り返しても読み切れないほど本を買ってしまう人は、どう自分を正当化すべきか。 ウンベルト・エーコの蔵書は3万冊あった。 もちろん生前、全部読んだ訳ではない。 だがだからこそ、知への好奇心を持ち続けた。 つまり蔵書は無知の証明。 知らない…

マーベル初の中国人ヒーローの映画が大ヒットするが、中国で公開できず

初めてアジア系男性がヒーローになったマーベル映画最新作『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は先月の公開以来、コロナ下で最高の興収を米国で記録。 アジア系観客に大好評で、全世界で3億7千万ドルの興収を上げた。 だが中国での公開は未定。 米中間…

シングルの米国人が、過去30年で3割から4割に増加

配偶者やパートナーがおらず、シングルでいる25歳から54歳の米国人は、1990年の29%から、2019年は38%に増加。 特に男性の単身率が高い。 離婚経験者も含まれるが、主な理由は婚姻率の低さ。 米国人の7割が男性に経済力を期待するというが、彼らの多くが収入…

文法ミスを減点しないので、英国の大学生の書く力が低下?

英国の大学生の書く力が衰えているのは、採点基準に文法やつづりのミスを含めず、内容の評価だけしているからだ、と英国政府機関。 平等法の拡大解釈の結果で、成績の水増しが起きており、今後は罰則も検討する、という。 大学側は、調査対象は400校のうちわ…

世界自然遺産の熱帯雨林を、豪州の先住民に返還

世界自然遺産のデインツリー熱帯雨林を含む、豪州で最も美しい景勝地、計16万ヘクタールが、先住民アボリジニに返還された。 当面クイーンズランド州と共同管理するが、将来は先住民に委ねる。 景勝地フレーザー島も最近、先住民の言葉であるクガリに改名さ…

コロナ下の米国で、看護師に暴力をふるう患者が急増

米ミズーリ州の病院で2019-20年、患者の暴力事件が40件から123件と3倍に急増。 スタッフのけがも17件から78件に。 コロナで診療まで時間を要し、面会が難しいことが引き金に。 警備員への連絡用に看護師に非常ボタンが配布される事態に。 それまで警備員に電…

サンノゼが、かつてチャイナタウンが焼き払われた歴史を謝罪

シリコンバレーのサンノゼ市にはかつて、中国系移民のチャイナタウンがあった。 だがそこに新庁舎を建てるため、市議会が皆の迷惑だと非難宣言。 その後1887年、チャイナタウンは放火で灰塵に帰し、中国系住民1400人は全員移住。 この歴史についてサンノゼ市…

コロナ回復後も、アジア系米国人経営者の苦境は継続

コロナ下のカリフォルニアで、アジア系米国人経営者の6割が閉店や従業員解雇等に追い込まれている。 カリフォルニア全体で打撃を受けた経営者は4割で、より被害が大きい。 元々飲食、販売、サービス業従事者が多く、コロナに直撃。 さらにアジア系へのヘイト…

コロナ下で生まれた詩が語る、米国の人種主義と哀しみ

ピュリツァー賞受賞の詩人で黒人女性のトレーシー・スミスは、世の中への問いかけを、詩の形で表現して来た。 個人的な問題には政治的な問題が含まれ、物語の中では人種主義、権力、正義が絡み合う。 構造的な不平等を黙考するに至ったコロナ下での経験が、1…

『ロード・オブ・ザ・リング』は、出版時絶賛されたわけではなかった

トールキンが三部作『ロード・オブ・ザ・リング』を発表したのは1950年代半ば。 賛否相半ばだった。 これだけ詳細な想像世界を築いた作品はない、とされる一方で、退屈で文章もひどいという評も。 前例がないタイプの小説で、読者は面食らった。 1961年のノ…

コロナ後、メトロポリタンオペラの上演第一号は、初の黒人作曲家の作品

コロナでライブ公演を中止していたメトロポリタンオペラが27日再開。 記念すべき初演演目の作曲家は黒人男性のテレンス・ブランチャード。 MET138年の歴史で、黒人作曲家の作品上演は初めて。 「確かに自分は初の黒人だが、ここで上演資格がある黒人作曲家と…

女性の方が稼ぎのいい場合、男性のパートナーが言うこと

女性の方が男性より稼ぎのいい場合、パートナーの男性が女性に言うこと。 「なんてセクシーなんだ」 「そんな性差別的な環境で働いているんだから、もっと給料をもらうべきだ」 「ローンがたくさん返せてよかった」 「ワークライフバランスに気をつけて」 「…

百歳の現役パークレンジャーが語る米国の歴史

カリフォルニアの国立公園の1つに、百歳の今なお現役のパークレンジャーがいる。 黒人女性のベティ・ソスキン。 85歳でこの職に就いた。 第二次大戦に貢献した米国人を称える目的で、同公園は新設された。 だがあまりに白人中心のストーリーになっており、自…

米国の独立系インディーズ出版社の挑戦

発売2週間で2百万部を売り上げたミシェル・オバマの自伝。 同書を手掛けた名物編集者が独立し、新しい才能を見出すため出版社Zandoを立ち上げ、来春3冊を発行予定。 著名人で、ツイッターやインスタのフォロアーが多数いることが、本の出版にも期待される時…

中国不動産危機は、イケイケ文化の終焉を告げる?

中国最大の不動産企業、恒大集団の経営危機が示すこと。 習近平主席が本気で、過去20年のイケイケ文化に幕を降ろすつもりでいること。 成功した経営者がセレブになる時代は終わる。 イーロン・マスクのように体制を凌駕する個人はいらない。 中国市場に的を…

政治的中立を貫いてきたチュニジアの軍隊が変質?

チュニジアの軍隊は歴史的に、政治に介在してこなかった。 このため国民の85%が軍隊を信頼。 信頼度の高さで、警察や宗教指導者、政治家を上回る。 だが現大統領が7月、国会を停止し首相を解任。 違憲だとの批判が集まる中、軍隊が国会の建物を警備し、議員…

米国成人の半分が、SNSでニュースをチェック

SNS経由で、時々又はよくニュースを知るという米国成人は48%。 ニュースを知るのに使うSNSは、FB31%、YouTube22%、ツイッター13%、インスタグラム11%の順。 ただ、YouTubeでニュースを定期的にチェックするというユーザーは3割程度しかいないが、ツイッター…