海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

ジョージア・オキーフ展が初めてパリで開催

ジョージア・オキーフ。
かつて米国で最も有名な女性5人の1人に数えられた前衛画家。
20世紀前半に多くの代表作を生み出した。
だが欧州では著名度が低く、米国モダニズムは戦後、ジャクソン・ポラックから始まったと思われてきた。
女性のアート作品の軽視も関係。
オキーフ展のパリ開催は皆無だった。
モダニズムの擁護者だったオキーフの夫が、彼女の作品を欧州に送るのを嫌ったことも背景に。
だが遂に今秋、ポンピドーセンターで主要作品の展示が実現。
オキーフの作品は米国の広大な空間、その大気と空、光、平原、大地と密接に関連。
死ではなく、活力と永続性を示唆。
空間を神話的領域に高めた。
オキーフが描いた砂漠の骨は、海岸の貝殻と同じ。
共に機能的で、美と命の証左。
無関係のものを故意に並置したシュールリアリズムと違い、オキーフの対象には、直観的に感じるような深いつながりがある。
19世紀米国の風景画家たちが山岳や峡谷、平原、氷山を通して描こうとした「崇高」と通じる。
人知を超えた存在に対し、尊敬の念を表すのがアート。
オキーフはそれをモダニズムの形で追求した。
穏やかなスタイルと生来の自然観、美への傾倒でもって。
オキーフ作品を目にしたフランス人女性達の感想。
彼女の作品は自分の中の何かに触れる、とアーチスト。
とても強くとても米国的、と美術史家。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
 
The New Yorker@NewYorker
In America, Georgia O’Keeffe’s paintings of magnified flowers, dreamlike landscapes, and abstract renderings of buildings and sky may be familiar, but in Europe they seem to deliver a new message.
nyer.cm/mQUZrvL

f:id:ys98:20211016160830p:plain

The New Yorker