海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

コロナ禍を超え、アジアで国境を超えた往来が復活

2020年5月13日 アジアで国境を超えた往来が徐々に復活。 韓国から中国に入国するビジネス客は5月1日から、2週間の自己隔離を免除。 到着後コロナの検査を受け、結果が出るまでの1、2日間政府施設にとどまるだけですむ。 中国でも5月4日から、香港の工場経営…

コロナ危機の中、WHO総会参加を求める台湾

2020年5月12日 台湾が5月18日開催のWHO総会へのオブザーバー参加を希望。 コロナ感染拡大抑止が成功、世界の関心を集める。 中国近隣なのに、感染者はわずか440人。 韓国が1万1千人、シンガポールが2万人以上なのと比べても際立つ。 中国が参加に強く反対す…

コロナ危機でカリフォルニア大学が2024年まで、ACTとSATを除外

2020年5月12日 コロナ危機の影響を受け、UCLA等カリフォルニアのUCシステムの大学10校が2024年まで、ACTとSATの成績を入学の合否判定から除外する方針。 既に今年は除外すると表明していた。 代替となる独自の入学試験を今後作成予定。 ACTとSATは学生の能力…

テック企業隆盛の一方で、ガーゼも作れなくなった米国の生産力

2020年5月11日 なぜ米国にはワクチンや薬がないのか。 なぜマスクや人工呼吸器がないのか。 それは、そうした製造・供給システムを構築しない選択をしたから。 コロナは米国の政治や社会の壊れている面を浮き彫りにした。 世界で最も裕福なテック企業や、最…

コロナ危機による中国の失業者は8千万人との見方

2020年5月10日 コロナ危機により中国でどれだけ失業者が出ているか、全体像をつかむのは難しい。 政府は悪い数字を発表したがらないからだ。 公式発表では都市部での3月の失業率は5.9%。 そこから計算すると失業者数は2700万人。 だがこの数字は、地方の労働…

シンガポールが顔なしロボット犬で、ソーシャル・ディスタンス監視

2020年5月9日 シンガポール政府がこの週末、ボストンダイナミクス社の、首から先がない、あの黄色いロボット犬、Spotによる公園パトロールを開始。 録音メッセージを流し、来園者にソーシャル・ディスタンスを保つよう促す。 ロボット犬は装備されたカメラで…

ペストの時代の生を描いたシェークスピア

2020年5月9日 シェークスピアはペストの時代を生きた。 英国では特に、1582年、1592-93年、1603-04年、1606年、1608-09年には猛威をふるった。 教区の死者が30人を超えるとソーシャル・ディスタンシングを実施。 集会や宴会、アーチェリー大会は禁止。 礼拝…

コロナでどん底の米経済、でも株式市場は好調の怪

2020年5月7日 経済はガタガタなのに、ここ数週間なぜか、米国の株式市場は平穏。 コロナ危機の初期、ウォール街はいったんクラッシュ。 そして現在、感染が下火になる目途は立たず、3千万人が失業中。 いい材料はどこにもないのに、比較的ましな状況。 株式…

アメリカの世紀の終わりをどう見るか

2020年5月6日 ピュリツァー賞にノミネートされた雑誌Atlanticの記者の本の一節。 アメリカの世紀は実際、わずか半世紀ちょっとに過ぎない。 第二次大戦に始まり、国連、NATO、封じ込め政策、自由世界。 そしてそれは、少し前に終わった。 黄金時代ではなかっ…

スペイン風邪が、第一次大戦ほど記憶されていない理由

2020年5月5日 1918年のスペイン風邪で、5千万人から1億人が死亡した。 だが不思議に、文化や政策や、公的な記憶に大きな影響を残していない。 第一次大戦にかき消された、とも言われる。 確かに戦争と違い、感染症は個人の体の内部で戦われる。 それにウイル…

米国のコロナ患者の重症化は7、8日目

2020年5月4日 米国のコロナ患者でよく見られる症状の経過。 重症化する患者の多くは、7日目や8日目に悪化し、息切れが始まる。 途中、3日目か4日目に少し改善することも多いが、油断してはいけない。 治ったと思って、普通の生活を始めてはならない。 その間…

ポストコロナで、新しい文学は生まれるか

2020年5月3日 コロナで英国の出版業界も大打撃。 それでも読書ファンは、ロックダウン中に読みたいお気に入りの本のリストを交換。 新たな販促にいそしむ出版業者も。 必ずしも新規の試みではないが、Zoomで人気著者の催しを開催、サブスクの会員を募集、ポ…

ニューヨーカーの友人間で、露呈する格差

2020年5月2日 ニューヨーカーの話。 いつもテーブルを友人と囲んでわいわい。 仲間うちで大事なのは、賢くておかしくて、人をあっと言わせること。 だが今はZoom越しのやり取りで、互いの経済格差が露呈。 自分は街に残っているが、友人は郊外の別荘に避難。…

流通網の混乱対策で、アメリカで戦時農園が出現

2020年5月1日 コロナで流通網が混乱、食料品の流通が懸念される米国。 食料自給のため、かつて戦争中にできた戦時農園「勝利の庭」を個人で作る動き。 第一次大戦時、国からのトップダウンで開始。 国際的な不作や農民の徴用で食料不足に陥ったのが原因。 第…

オースティンの世界がリアルになるロックダウン生活

2020年4月30日 ジェーン・オースティンの英文学『分別と多感』。 過去数回ドラマ化されたが、百年以上前の日常は、奇異に見えたもの。 だがコロナでロックダウン中の今、これまでになくリアルに。 家族は常に家の中にいて、退屈を押し殺している。 恋人達は2…