海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

スペイン風邪が、第一次大戦ほど記憶されていない理由

2020年5月5日
1918年のスペイン風邪で、5千万人から1億人が死亡した。
だが不思議に、文化や政策や、公的な記憶に大きな影響を残していない。
第一次大戦にかき消された、とも言われる。
確かに戦争と違い、感染症は個人の体の内部で戦われる。
それにウイルスは目に見えない。
だから私達は無力感に陥りやすい。
戦争のように、愛する人を守るといったスローガンにもなりにくい。
自分が死ぬ時は、家族にも死の危険が迫っている。
感染症による死に、意義は認めにくい。
単なる悲劇でしかない。
だがスペイン風邪を経験したモダニストの作家達、エリオットやウルフの作品には、この問題が底流となって流れている。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
 
Slate@Slate
“It’s difficult to memorialize a pandemic, because disease makes people feel helpless, and there’s very little we can do to make meaning from it.”
slate.trib.al/y7AbqDz

f:id:ys98:20200505215045p:plain

Slate