海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

コロナウイルス危機で、自国優先主義に走るEU諸国

2020年3月19日
3月上旬から、新型コロナウイルス感染の中心が中国から欧州に移動。
欧州の各政府は慌てて医療物資の備蓄に走った。
多様な国々が共通の価値観の下に結束し、平和と繁栄を求める、というEUの高邁な思想は雲散霧消。
結局大事なのは各国家であり、欧州の一体感ではないことが白日の下に晒されている。
 
感染が拡大するイタリアが医療物資の提供を要請しても、EU内で応じた国は皆無。
それどころかドイツをはじめ数か国が医療器具の国外輸出を禁止。
さらに各国は次々に国境を閉鎖。
2015年に難民を閉め出した時と同様。
だがEU間で話し合ったわけではなく、国内の閉鎖対象もバラバラで、ちぐはぐな対応。
EU内部で統合し、加盟国の行動にEUとして介入すべきなのか。
それとも課題にどう対処するか、各国政府に任せるべきなのか。
今は目の前のことに追われているが、危機が収まった時、必ずこのことが議題に上るはず。
少なくとも、EUとして経済危機に対処するため、汎EUの包括的経済施策を用意すべき。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
TIME@TIME
The coronavirus outbreak is further straining an already frail European Union ti.me/2Wr9RDU

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