海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

パラリンピックと米軍の深い関係

パラリンピックと米軍の深い関係。
最も人気の競技の1つ、車椅子バスケは、第二次大戦で負傷した米退役軍人のリハビリのため始まった。
元々五輪で現役/退役軍人が活躍。
その延長で、米軍は負傷した退役軍人の心と体の治療にスポーツを活用。
負傷軍人の選手は米国で、他選手より脚光を浴びるように。
過去40年の朝鮮/ベトナム/湾岸戦争で、負傷した退役軍人数と負傷率は、増加の一途。
その結果リハビリの重要性も増加。
2004年には彼らがパラリンピックに出るための特別プログラムもできた。
背景には軍の志願者数の減少がある。
さらに9.11以後、軍務につく人々に感謝するメンタリティが米国で形成。
一方で、米軍が負傷退役軍人選手の活躍を宣伝する中、他の障がい者選手は影に隠れる形。
出場資格やメダルを得る上で不利、との不満も。
五輪・パラ共に、強化に向けた米政府支援が他国より少ないことも関係。
だが変化の兆しも。
平昌五輪では選手の25%が米軍関係者だったが、東京では10%以下に減少。
The Washington Post@washingtonpost
Perspective: The deep ties between the Paralympics and the U.S. military — and what they mean
wapo.st/3DpiF06

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The Washington Post