デジタル化のあおりを受け、
2000年代前半から
財政基盤の弱体化と
購読者減に苦しむ
アメリカ新聞産業。
2017年の日刊紙の
平日版と日曜版は、
紙とデジタル版の合計で
各3千1百万部、
3千4百万部発行との推計。
前年より、それぞれ
11%と10%の減。
平日版の部数は、
最盛期だった1970-80年代の
6千3百万部から半減。
日刊紙日曜版の最盛期は
1990年代前半で、
6千3百万部弱だったが、
こちらも、ほぼ半減。
2017年の発行部数はもはや、
平日版だと
1940年の発行部数を
下回っている。
日曜版だと
1940年をやや上回るが、
抜かれるのは
時間の問題。
両者とも
1990年代後半から始まり、
2000年代以降、急激に進んだ
部数減に
拍車がかかる。
さらに衝撃的なのは、
新聞産業で働く
人手の急減。
ニュース報道に従事する
記者、編集者、写真記者、
ビデオ編集者は
2017年、
約3万9千人を数える。
数年前の2014年と比べても
15%減、
2004年と比較すると
45%もの激減となっている。
2017年の平均賃金も、
編集者は4万9千ドル、
記者は3万4千ドルと、
薄給だ。