海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

多様な組織ほど、成果を生むのはなぜか

2021年5月17日
人種、ジェンダー、経験、文化的背景などのダイバーシティを擁する企業は成功している。
506社を対象とした2009年の調査では、人種及びジェンダーが多様な企業は売上、顧客数、利潤で優っていた。
91か国の2万社を対象とした2016年の調査では、女性の経営幹部を擁する企業はより利益を上げていた。
2011年の研究では、経営陣の教育歴、仕事歴が幅広いほど、より先端的な製品を生み出していた。
ダイバーシティの効果は明確だ。
しかし人々はむしろ、多様な組織ほど摩擦が多く、同質的な方が実効性があると感じがち。
多様な方が、結論を導くのが大変なのは確か。
だからこそ、優れた成果が生まれる。
心理的に人は、易しいものを好む。
その方がプロセスしやすく、努力せずに理解できるからだ。
一方でメンバーが多様だと大変だ、と誇張して考えがち。
無意識のバイアスが、採用時やチーム編成時に働いている。
要は、多様なだけでは十分ではなく、互いの違いを理解しようと努力する時、成果が上がる。
とはいえ、意見というより価値観が違う場合は対立しがちだ。
それに、自分が歓迎され、尊重されていると感じなければ、いい結果にはならない。
その点リーダーの役割は大きい。
違いを見ないふりをするのではなく、クリエイティビティと深い思考の触媒だと打ち出すことにより、成功を導くことが可能に。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
Successful DE&I initiatives must start with explaining why diversity is important in the first place.
hbr.org/2016/09/divers

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Harvard Business Review