ユダヤ人にとって、
欧州でも特別な歴史がある都市。
16世紀以後、
迫害から逃れて移住。
同都市が宗教的寛容や
リベラルな思想を育むのに貢献した。
1941年、街の1割弱の約8万人が居住。
4分の3がホロコーストで殺害されたが、
文化的名残りは今も至る所に。
だがユダヤ人人口は2013年、
6千人で全体の1%以下。
急増するイスラム系移民との軋轢が発生。
オランダは欧州では例外的に
テロが起きていないが、
各国で高まる反ユダヤ主義と
無縁ではない。
ユダヤ人共同体は差別に抗するため、
自らの特殊な歴史を語るべきか、
普遍的な人権を唱えるべきか
ジレンマに。