幸福は
瞬間的に感じるもの。
だが満足は、
時間をかけて目標を達成し
得られるもの。
つまり二律背反の関係、と
2002年ノーベル経済学賞受賞の
認知心理学者。
幸福を得ようとすると
満足は得られず、
満足を得ようとすると
幸福は得られない。
そして人々が選ぶのは
満足の方。
例えば、ふれあいより
目的を優先。
満足は他と比較して得られ、
金銭の影響が大きい。
だが幸福は、
基本的に金と関係ない。
だから貧しくても、
富裕層と同じぐらい幸せであり得る。
ただ、幸福感を足し上げても
満足には至らない。
幸せな感情は、
その場限りで消滅する。
だが満足は、
過去を思い返すことにより
得られるため、
記憶として残る。
観光旅行に出かけた時の
ことを考えれば、
よくわかる。
私達は、後から思い返して、
満足できる思い出を
作ろうとする。
つまり、旅行を実際に楽しむことは、
二の次なのだ。
今のSNS文化を
見てもそう。
表向き、人がうらやむような
体裁を整えることが大事。
自分が楽しむことには、
実はあまり興味がない。