人類はなぜ5千年前に突然、
読み書きが出来るようになったのか。
言い換えれば、
脳が単純な記号を、
どのように知覚するようになったか。
見たものそのものではなく、
それを超える全体性と統一性を
認知する必要がある。
初期の段階では、
記号は、象徴的なものというより
美的なものを意味していた。
70万年前の旧石器時代。
幾何学的なパターンや対称性が
認識可能になっていた。
石器を作る時、偶然、
石や貝に印がついた。
やがてわざと
印をつけるようになった。
文章を書く事は、
大脳皮質の前運動野と関係し、
手先を巧みに動かすことを促進する。
だから手先が器用になる事が
読み書き能力の獲得に関係した、との説。