海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

83歳になったアンソニー・ホプキンスが語る人生

2021年6月2日
83歳になった俳優のアンソニー・ホプキンス。
コロナ禍の1年は自宅で隔離生活。
絵を描いたり、読書したり、猫と遊んだりして過ごした。
描いた絵は販売もされている。
Zoomで映画にも出演、「タイムマシンに乗ったような体験だった」。
自宅に閉じこもる人々を元気づけたい、とインスタも活発に投稿。
年を取るにつれ、演技するのは簡単になってきたという。
台本を覚えれば後は自動的に進む。大事なのはシンプルである事。
最新作『ファーザー』ではオスカーを受賞。
自身の父親は1979年に心臓発作を起こし、翌年死亡。
病院に遺品を取りに行ったら、ベッドはもう次の患者に占められていた。
残った者の人生は続いていくのだ、と思った。
父も祖父もパン屋。
後を継がなかったのは、うまくパンが焼けなかったから。ひょんなことで俳優業に足を踏み入れたが、若い時は怒りっぽかった。
不安と恐怖と野心のなせるわざ。
今は後ろを振り返らず、ただ前に進む。背後に死があると知っているから。
自分はちっぽけなものだと知っている事は、大いなる解放だ、とホプキンス。
夢の中にある、また別の夢の出来事のように、全てを感じている。
人々がコロナを不安に思うのは、これが未知の事だから。
そして自分の事を全知だと思っているから。
だが誰かを攻撃するのは、時間とエネルギーと人生の無駄。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
“It’s fun to move forward in life and think, Don’t look back, because there’s a big, gaping abyss behind you, and it’s called death.” An interview with Anthony Hopkins. nyer.cm/spwCB5i

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The New Yorker