2020年5月22日
今にも感染爆発しそうだったフロリダ。
春先、国中からビーチに人が詰めかけるわ、世界中の観光客が訪れるディズニーはあるわ、引退後の人生を楽しむ高齢者はあふれているわ。
知事の自宅隔離決定も、他州より2週間遅い4月1日。
東海岸最初の死者もフロリダで出た。NYに続くのは確実と見られていた。
だが驚くことに、フロリダはそんなにひどいことにはならなかった。
感染者4万7千人、死者2千人、と無傷ではない。
ただ最悪の場合、46万5千人が入院するとの予測だった。
人口1人当たりの感染者数でみると、全米で32番目。死者は27番目に過ぎない。
NYのような対処をする必要はなかった、との声も。
なぜフロリダで感染爆発しなかったのか。
主張 1: 蒸し暑い熱帯性の気候のため。
主張 2: 高齢者の感染を防ぐ努力をした。
州は高齢者施設での検査を強化し、従業員の防備を他より優先。
施設で検査をしたばかりか、移動検査ラボも巡回させた。
ただ、初期に迅速な情報開示をしない等、不手際もあった。
実は住民が自主的に、3月半ばから自宅待機をしていたことも大きい。
また車社会なので、混んだ公共交通機関を使わなくてすんだ。
主張 3: 実は感染は抑えられていない。
人口密度の高いマイアミ・デイドの感染者数と死者数は、テキサスのダラスと比べるとはるかに多い。
州の集計も杜撰、との批判。
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
Slate@Slate
Florida seemed likely to be among the states hit hardest by COVID-19. Why hasn’t it been?
slate.trib.al/sJfilPP