2020年2月6日
香港政庁は、新型ウイルスの発祥地である湖北省から帰国した30家族に、居場所を特定するリストバンドの装着を求めた。
リストバンドは、政庁が提供したスマホとワイヤレス接続。
スマホから30メートル以上離れると政庁に連絡が行く。
2週間自宅に滞在しなければならず、破ると半年間の収監の可能性。
香港政庁は、リストバンドにGPSはついておらず、プライバシーに配慮していると言明。
現在5百個を用意、さらに千個を調達予定。
だが、まるで犯罪者のような扱いだと批判も。
台湾政府も、自宅滞在の感染者に居場所を特定できるスマホを配布。
自宅から遠く離れると、最高9千ドルの罰金が科される。
中国でも、様々な監視システムがフル稼働。
重慶では、旧正月に湖北省に行った住民5千人の行動をトラック。
うち半数は隔離中。
百度は駅や空港に、AIが赤外線を乗客の額に照射する熱感知システムを配備。
奇虎360は、感染者が乗った電車や飛行機に、自分も搭乗していたかチェックできるプログラムを提供。
元々2003年のSARSの時、シンガポールも、行動追跡装置のトラッカーとwebカメラを、隔離中の住民に配布した。
この時同国では、最終的に8千人を隔離することに。
違反者は罰金7千ドルと半年間の収監の可能性があった。
以上、隔離なのか自宅軟禁なのか、患者なのか囚人なのか、その差は微妙とも言える。
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
Patient or prisoner?
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