海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

幼少時が筒抜けとなった世代のアイデンティティ形成は

2019年8月10日
時間当たり3千万もの写真が
Snapchatで共有される時代。
 
英国の親は年間平均で、
2百ものわが子の写真を投稿。
 
SNSと共に育った
25歳以下の世代だと、
 
子供時代の写真も
簡単に見つけられる。
 
上の世代だと、幼少期は
ベールに包まれているのと対照的。
 
これがアイデンティティ形成に
どう関係するかは不明。
 
以前は子供の頃の写真撮影は、
親が行っていた。
 
今は子供が
自分で撮影できる。
 
その点、自己決定権が
増したように見える。
 
問題は、
過去と決別できなくなること。
 
誰かが自分の写真を
収集していても、
 
止められないし、
削除もできない。
 
何より、全く新しいアイデンティティを
創始することが困難になる。
 
思春期は
モラトリアムの時代。
 
何かを試しては失敗し、
自分の核を見つける時期だ。
 
だがネットはそんなトライ&エラーを
全て記録。
 
将来、雇用主や同僚に
サーチされて見つかるかも、と思うと
 
自由に
行動できなくなる。
 
つまり、
忘れてもらう権利の喪失。
 
そうして育った世代がどうなるか、
誰も知らない。
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムが投稿)
In a new book, the media historian Kate Eichhorn argues that we have we have a right to forget—and that social media is preventing us from doing so.
nyer.cm/XjIqEV8

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The New Yorker