米国の大陸横断鉄道の
建設に従事していた
中国人労働者が、
労働条件の改善を求めて
大規模ストを行ってから150年。
鉄道建設は当時、
国内最大プロジェクト。
ストも当時の
最大規模。
中国人は大半が
広東出身。
それまでは、おとなしくて
ストもしないと見られていた
中国人に対する
認識が変わる契機に。
アイルランド系など
白人労働者は
月給40ドルだったのに、
中国人は35ドル。
宿泊費や食費、
道具代も、
白人は無料なのに、
中国人は給料から払わされた。
白人より
労働時間も長く、
危険な場所で
作業させられた。
もし他の仕事を
見つけようとしたら、
鞭で打たれるか
監禁された。
白人のように、
組合の支援もなかった。
結局、兵糧攻めで
食糧の供給を絶たれ、
ストは終結。
白人労働者と平等な扱いを求めたが、
かなわなかった。
米国の教科書には普通、
中国人労働者が鉄道建設に従事した
との記述が、1段落ぐらい含まれる。
だがそれ以上のことは、
誰もよく知らないまま。
状況を変えようと、
歴史の掘り起こしが進んでいる。