アジア系米国人という用語が
出来たのは1968年。
アジア系をまとめる
政治的なアイデンティティを
作り出す狙い。
東南アジアでの
米国帝国主義への抵抗、
侮蔑的に使用されていた
オリエンタルという用語
への批判が背景に。
米国国勢調査局は
1980年代、
アジア系と太平洋諸島系を
統合した人種カテゴリーを創設。
だが、両者の歴史的な違いを
無視しているとの批判で、
2000年から
別々の人種カテゴリーに。
9.11後には、
アラブ系、中東系、イスラム系、
南アジア系を一緒にした
AMEMSAという
グループが浮上、
イスラム恐怖症と
監視の対象になった。
なお日系米国人の
強制収容は、
隔離収容と、
婉曲に言い換えられて来た。
アジア系米国人を
モデル・マイノリティとする言説は、
日系米国人を題材にした
1966年のNYタイムズマガジンの
記事から始まった。
だが近年は、
誇張だとの批判が増加。
アジア系の平均賃金や
管理職に占める割合は
白人より低く、
貧困度は
白人より高い。
常にアウトサイダーと見なされ、
ステレオタイプに苦しむ。