英国、デンマーク、豪州が
「孤独」の対策に乗り出した。
孤独は伝染する、
と語る米国の医師も。
だが肥満は外からわかるが、
感情はわかりにくい。
孤独をどう定義するか。
人と話さないから
孤独ではないし、
自ら孤独を選ぶ人や
友人が多くても、
孤独に感じる事も。
結局、孤独とは
望むような関係が
得られない事。
人類の初期段階、
孤立は死を招いたため、
進化の過程で
仲間を求める癖が埋め込まれた
とみる心理学者も。
国際調査では、米国人の23%、
英国人の22%、
日本人の9%が
孤独を感じているとの結果。
1960年以前、一人暮らしは
日米欧で10%以下だったが、
今は当たり前。
だが孤独な人の
健康調査は始まったばかり。
2015年の
米国の調査では、
孤独な人は26%、
独居者は32%、
死ぬリスクが高まる。
孤独な人は
認知症が進行する、との研究も。
孤独だと、不健康な生活習慣となり、
ストレスも増え、
うつになりやすい。
病気になると、
さらに孤独になり、悪循環。
年齢層では、
若者と85歳以上の高齢者に
孤独な人が一番多い。
社会集団だと、
身障者や移民に、孤独な人が多い。
だが中国や東欧など、
都市や他国への出稼ぎのため、
過疎になった地域の住民にも
孤独な人が多い。
逆説的だが、
非常に孤独な人は、
個人主義的な北欧や西欧では
10-20%なのに、
南欧や東欧では
30-55%との調査結果も。
貧困度や文化が
関係しているとの見方。
孤独の原因として、
よくやり玉に挙げられるのが、スマホ。
米国の10代は、
親との外出が、
携帯が普及した2009年頃から
激減。
孤独感が増す事も。
だが技術革新により、
心を癒すロボットが日本で、
仮想現実を体験するセラピーが
米国で登場。
親戚や友人を貸し出す
サービスも日米英で。
孤独を避けるため、
高齢者が若者に
部屋の一部を貸し出す試みも
欧米で開始。
家賃を安くしたり、無料にする代わりに
家事をしてもらう。
加入者に社交の機会を
助言するサービスも。
様々なスタートアップが
始動中。
ただ、薬の代わりに
社会活動の場を提供するという
英国の国民保険サービスの
成果は、まだ未知数。