なぜ世界的に
中道左派が退潮するのか。
世界経済の
構造変化が関係。
90年代以降、
途上国では
中産階級が増加したが、
先進国では縮小。
先進国の中産階級は、
中国などの新興国や移民を恐れ、
ポピュリズムが力を得る。
人種や民族、性、宗教に基づく
差別に反対する中道左派は
こうした風潮にマッチしない。
またリベラルな価値観が
普及した結果、
皮肉なことに、
もう革新的な考えではなくなり、
若者を引き付けなくなった。
その結果、
右翼への対抗軸が消失。
一方で、ソ連の崩壊や、
中国の国家資本主義への転換により、
左の極も消滅。
社会主義政体か資本主義政体か
という選択肢もなくなり、
思想地図が変化。