海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

香港で、雨傘革命と始皇帝にヒントを得たSFアニメ製作中

40歳の香港の漫画家、

江記 (Kongkee) が、

 

2014年の雨傘革命に着想を得た

SFアニメ「離騒幻覚」

(Dragon’s Delusion) を製作中。

 

クラウドファンディング

製作費を調達しているが、

 

まだ計80分の映画のうち

10分を作るのが精いっぱい。

 

テーマは、

今の先進国に共通した問題で、

資本主義下の世代対立。

 

現体制から利益を得られない一方で、

政策決定過程からは締め出される

若い世代が、

 

現状維持を図る支配層に

異議申し立てをする。

 

それに不老不死を追求した

秦の始皇帝と、

 

秦に滅ぼされた隣国の臣で、

入水自殺した詩人の屈原

 

1960年代の香港、

 

ロボットと人間とその合成人が

共存する未来都市が、交錯。

 

物語では、実は不老不死を

実現していた始皇帝が、

 

人々の支持を得て、

人類に貢献すると自らが信じる

未来都市を建設。

 

生まれ変わった屈原が、

彼に戦いを挑む。

 

香港で盛んな

ドラゴンボートは元々、

屈原に由来。

 

屈原の代表作の詩「離騒」は

アニメの題名にも取られており、

今の香港の街並みも登場する。

 

作者の江記こと江康泉が、

地元の香港を

題材にするのは初めて。

 

人生の価値とは

長く生きることでなく、

 

生きている間、

どのように時間を使い、

何を実現させるかだ、と話す。

 

製作した10分を

短編としてカットした

「Departure」は

 

昨年、日本のTBSの賞を受賞。

YouTubeでも視聴可。

www.youtube.com