米国と欧州の政治的乖離。
旧来の「西側」という考えに
トランプ政権は誰も関心がない。
オバマすら軸足を
欧州からアジアへ、
過去の領域から未来の領域に移そうとした。
欧州が、米国と
利益と価値観を共有したのは
一時的なもので、
今後は中国や湾岸諸国と
共闘すべきこともある、と
認識する時は来るか。
マクロンは来月、パリに
欧州10か国の防衛大臣を招き、
十万規模の欧州軍創設を提議。
軍事面での欧州統合を唱える。
だが二の足を踏む国は多い。
メルケルは慎重な姿勢を崩さず、
米国のイラン核合意破棄だけで、
すぐ一歩を踏み出すことはない。
独国民は軍事費を
GNPの1.2%に
収める現状に満足している。