ハワイ島に住む
大工のスティーブの話。
木曜のキラウエア火山噴火で、
避難を余儀なくされた
数百人の住民のうちの一人。
退避前、家の周囲を歩き、
最後の別れを告げた。
3年かけて
自分で建てた家。
今56歳。
5年後には
リタイアの予定だったが、
もう無理だ。
大粒の涙が頬を伝う。
ローンがないのが救い。
近所の地面から、
溶岩が木の高さまで吹き上がった。
1975年以来の強い地震発生後、
余震が相次ぐ。
二酸化硫黄ガスの大量排出で
近寄れないので、
自宅が破壊されたかもわからない。
住民の大半は溶岩保険に未加入。
被害は火災保険ではカバーされない。
地元に伝わる火山の女神ペレが
活動期に入ったよう。