海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

現状は冷戦ではなく多極化、冷戦期といかに違うか考えるべき

ロシアがクリミアを占領、

中国が一帯一路構想を画した約4年前から、

 

冷戦の再来がささやかれ始め、

先月も多くの報道の見出しに登場した。

 

だが安易な類比は知的怠慢の表れ。

 

プーチンの外交方針は、

冷戦の敗北とその苦渋に由来しており、

ソ連時代の尊厳を取り戻すため、

強い大統領が愛される結果に。

 

冷戦構造に封じ込められていた中国は、

冷戦後の経済成長で、

もはや駒の一つではなく、

自由に行動可能と思うように。

一方でソ連崩壊の経緯を必死に研究中。

 

米国はトランプに見られるよう

被害者意識の固まり。

他国は米国を利用してばかりで、

冷戦の勝者なのに得たものは皆無、

自国の利益追求に走る。

 

現状は多極化であり冷戦ではない。

 

皆、資本主義を信奉しており、

イデオロギーは重要でない。

 

思想の廃墟の上に

栄えているのはナショナリズム

 

国家は大事でなくなると主張した、

以前の冷戦期の国際主義者は間違っていた。

 

歴史を政策立案に役立てたいなら、

冷戦との類似だけでなく、違いを見るべき。