制度に馴化して育ってきた人々の劣化は当然の帰結か

2017年12月2日　

近代化の指標とされてきた教育と医療の普及。

それは思考方式、知識の内容、体のケアの仕方を

規格化していくことでもあった。

なおかつそれは、産業の育成と経済発展と

軌を一にして行われた。

それが近代社会の礎であるなら、

制度に馴化されて育ってきた私たちが、

劣化していくのは当然の帰結である。

フーコーは、人々の思考と行動様式、体の所作が、

規格化・標準化されていくのを嘆いたけれども、

このまま人々が、

簡便な情報 (知識というより) しか求めなくなれば、

そうした規格化すら達成されなくなる。

人々の存在は、情報伝達制度の一工程、一部品になる。

AIより性能の劣るフェイクAIになる恐れが。

(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムが投稿)

ミシェル・フーコー @M_Foucault_jp

〈規格的なもの〉は標準化された教育の創設と師範学校の設立に伴って

教育の場に強制権の原則として確立される。

またそれは健康の一般的な規格を権能させる性質を持つ、

国家的規模の医療団体及び救護施療上の規制を

組織化するための努力の中でも、

産業界の生産方式並びに製品の調整の中でも確立される。