海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

ヨーロッパ

ドイツが、EU離脱のイギリスに続く時

2019年8月5日 英国が EU離脱に向け 動き出した時と 似た徴候が、 ドイツでも見られる、 との指摘。 ドイツが攻撃するのは、 欧州中央銀行とユーロ圏。 独メディアは、 今の低金利の元凶は 欧州中央銀行で、 自分達から 金を巻き上げていると批判。 EUはドイ…

植民地下インドで、英国人女性がすべきこと

2019年8月5日 植民地下の インドに向かう 英国人女性への 指南書。 1847年の著。 本国から持参すべき 服や小物、 リネン類、 家具まで指定。 英国にいた時のように 家事をするのは ご法度。 全て インド人にさせる。 代わりに、 読書や朝夕の散歩、 絵を描い…

ストーンヘンジのトンネル工事に、学者や住民が懸念

2019年6月23日 イギリスの ストーンヘンジの敷地内で 2021年から、 高速道路のトンネル工事が 2マイルにわたって 行われる予定。 1車線しかないため、 渋滞がひどいのが理由。 だが周辺には 古代人数百人の墓がある。 歴史家や考古学者、 地域住民は 掘削に…

白人の特権の砦、オックスブリッジ

2019年6月1日 英国のトップ校、 オックスフォード大学と ケンブリッジ大学。 だが人種の多様性に欠け、 白人の特権の砦とも。 ケンブリッジ大学に テニュアを取った 黒人教授は皆無。 2017年の 学部新入生のうち、 英国黒人は たった2%。 黒人が入学を許可さ…

英国の離脱に備え、統合を強調するEU

2019年5月3日 今後5年間の計画を協議する EUサミットに向け、 準備が進んでいる。 メイ英首相は 欠席の予定だが、 共同宣言のドラフトにはまだ、 英国のEU離脱は入っていない。 中国の台頭などで 不確実性が高まる世界で、 EU加盟国の利益を守るため、 より…

フランコ時代に検閲されたままのスペイン語文学

2019年4月22日 スペインのフランコ独裁政権の 負のレガシー。 スペイン文学であれ 外国文学であれ、 スペイン語で出版される 文学作品は、 今日に至るまで、 当時フランコ政権が好ましくないとして 部分的に削除したものが もとになっている。 いまだにほと…

閉館したロンドンの漱石記念館が再オープン

2019年4月19日 経営難により2016年閉館し、 32年の歴史に幕を閉じた ロンドンの 夏目漱石記念館。 だがファンからの要望に応え、 5月に再オープンする。 恒松郁生館長 (67) が 貯金をはたいて自宅を改装、 漱石ゆかりの 1万点を展示。 ロンドン留学時の愛読…

植民地時代のインド人虐殺に英国は謝罪せず

2019年4月13日 英国植民地下の インド北部アムリットサル市で 1919年 インド人数千人が 集会禁止とナショナリスト2人の 逮捕に抗議し、 デモ行進。 英国軍の発砲を受け、 千人が落命、 独立運動に 拍車がかかった。 この日曜、虐殺から 百周年を迎えたが、 …

スイスがコーヒー豆の緊急時用備蓄を中止

2019年4月11日 スイスは過去数十年間、 緊急時用の物資として コーヒー豆の備蓄を ネッスルなど15メーカーに 義務づけて来た。 第一次大戦と第二次大戦の間に 始まった制度で、 現在3か月分の国内消費量を 賄える量を備蓄。 だが生存に 不可欠ではないとして…

EU離脱の英国の混乱に対する世界の反応

2019年4月6日 EU離脱に向けての 英国の混乱に対する 世界の反応。 経済的な自殺をすると決めたのに、 どうやってするかも決められない、 とNYタイムズのコラムニスト。 政府が義務を果たせない国、 とベネズエラ外相。 議会民主主義の信用をなくす、 とイン…

隣人が遺言で遺した屋敷をアートハウスに

2019年3月31日 2016年に84歳で死去した 女性アーチスト。 親交のあった 隣人男性2人に、 英マンチェスター郊外の屋敷を 遺言で遺した。 男性達は寄贈を 予想もしていなかったが 遺志を継ぎ、 屋敷を4月 アートハウスとしてオープン。 女性は夫と死別し 子が…

中欧スロバキアにリベラル派の女性大統領

2019年3月31日 反腐敗運動に取り組んでいた リベラル派の弁護士チャプトーバが、 スロバキア初の 女性大統領に当選。 調査報道をしていた ジャーナリストのフィアンセが 昨年、殺害されたことに対する 国民の怒りを反映。 最大党出身でベテラン外交官の 男性…

フランスで高まるヘイト

2019年3月3日 フランスで ヘイトの動きが高まり、 今や1930年代と 同レベルに。 標的は その都度、変化。 ユダヤ人、報道関係者、 金持ち、警察官、 国会議員、マクロン大統領。 複数の黒人議員が 殺害予告を受け取る事態に。 一方、発足3か月の 黄色いベス…

ベルギーでナチス協力者の恩給受給を中止へ

2019年2月21日 ベルギー議会は火曜、 ナチスに協力した市民に ドイツが払っている 非課税の恩給の 中止を決議。 ナチスの被害者は もらっていないのに、 不当だと主張。 ベルギー人8万人が戦後、 ナチス協力で断罪。 だが中には ドイツ人と同等の権利を 持っ…

ロシアは間違った方向に進んでいると考える国民多数

2019年2月19日 ロシア国民の大多数が 過去14年間で初めて、 ロシアは間違った方向に 進んでいると考えている。 都市部だけでなく、 プーチンの人気の高かった 地方も同じ。 定年の引き上げ、 売上税や光熱費の値上げなど 不人気な施策が関係。 インフレ調整…

米国とNATO諸国が、防衛費の中身について論争

2019年2月16日 NATO加盟国の公式目標は、 防衛費をGNP2%相当に 増額すること。 だが2018年、それを達成したのは ギリシャ等4か国のみ。 ただ乗りだと批判する トランプに対し、 今の計算法は 不正確と反駁。 イタリアは サイバー対策も含むべきと主張。 また…

イギリスの介護離職者は1日6百人

2019年2月5日 イギリスでは 毎日6百人以上が、 年老いたり 体が不自由になった肉親を 介護するため、 離職している計算、 と市民運動家が警告。 過去2年だけでも 離職者は50万人に上っている。 過去6年で 離職率は10%も上昇した。 大量離職により生じる 巨額…

合意なきEU離脱は、パラシュートなしで飛び降りるようなもの

2019年2月5日 英国の EU離脱の影響。 2016年の国民投票で 決定後、 ポンドは対ドル10%、 対ユーロで15%下落。 G7中、一番高かった成長率は 今や最低。 既に経済は EU残留の場合と比べ 1.5%縮小。 全てが不確定、 投資も雇用も出来ない、と 企業の7割が離脱に…

トランプがEUの外交的地位を格下げ

2019年1月9日 米国が、 ワシントンでのEU代表の 外交的地位を 告知なしに 格下げしていたことが 火曜判明。 オバマ時代の2016年、 国際団体から 国民国家と同等になったのを 元に戻した。 EUをパートナーではなく ライバルと見なす トランプ政権の態度を 反…

イギリスの書店数が2年連続で微増

2019年1月8日 イギリスの書店の数が、 2年続きでわずかながら増加。 2016年には 867店だったのが 2017年には 868店、 そして2018年には 883店に。 20年以上前の1995年には 1894店もあったのと比べると、 いまだ半分以下で 増加分も雀の涙。 だが、アマゾンが…

現金取引が一般的なドイツで、現金運搬者がスト

2019年1月8日 今も現金での取引が 一般的なドイツ。 2017年は74%が 紙幣や硬貨で行われた。 5ユーロ以下の 少額だと、96%。 ドイツ人の財布には 平均百ユーロ入っており、 ユーロ圏で最高。 だがクレジットカードも アップルペイも出来ない 脅威をもたらしか…

メルケル首相ら独政治家数百人がハッキング被害

2019年1月7日 メルケル首相をはじめ、 数百人ものドイツの政治家の 個人データが、 ハッカーによって 盗まれて公開された。 前例のない規模に、 ドイツ当局が 米国家安全保障局の 支援を要請する事態に。 公開内容は、 メールアドレスやスマホの番号、 チャ…

ソ連時代のインフラ劣化で、ロシアで建物崩壊

2019年1月6日 過去10年余、 軍事力強化に予算をつぎ込み、 強国の地位を 手にしたロシア。 一方で、ソ連時代に建てられた 建築物の老朽化や 公的年金の削減に 市民は、直面。 特に地方で 状況が悪化し、 崩壊による 死亡事故も発生。 最初はテロかと 懸念さ…

フランスの公立校がアラビア語教育を強化

2019年1月6日 フランスで最もよく 話される外国語は アラビア語で、 3百万人が日常的に使用。 だが主にモスクや 私立校での教育に依存。 眼が届かない事を 懸念した政府が、 ロシア語や中国語と共に、 公立校での履修強化を検討。 現在、人気の英語、スペイ…

英国で、高齢者と学生間借り人を公営でマッチング

2018年12月29日 英国の公営 マッチング・サービスで、 高齢の独居者の家に 学生が間借り。 高齢者は同居人を、 学生は安い下宿先を得られる。 98歳の マーガレットのケース。 夜、家に誰かがいて安心。 電球の交換も頼める。 下宿している27歳の ジョンにと…

イギリスでホームレスが過去5年で倍増

2018年12月23日 英国でホームレスの数が 記録的な多さに。 2017年は 17万世帯を数え、 過去5年で 倍増。 大半はホステルを 転々とするが、 それぞれ 1万2千世帯が 車かテント生活、 または路上生活。 うち24歳以下は 3万8千人、 66歳以上は 4千2百人。 昨年…

ポンペイで火山噴火の避難計画

2018年12月18日 2千年前 ベスビオ火山の噴火で 破滅したポンペイで、 再度の噴火に備えるため、 新しい避難対策を検討中。 特に差し迫っている 訳ではないが、 ちゃんとした計画なしでは 数千人の死者が出る可能性がある、と当局側。 ベスビオのような中規模…

パリのデモ隊の怒りの背後に文化喪失

2018年12月9日 高まるばかりの パリの街頭デモ隊の怒り。 燃料増税への抗議が 直接の原因だが、 マクロン仏大統領が直面しているのは、 それ以上のもの。 背後にあるのは、 英国のEU離脱に見られたような 政治不信の高まりで、 欧州中で 今、蔓延している。 …

EU離脱で、英国の国際的位置はどう変わるか

2018年11月28日 EU離脱で 英国の国際的な位置はどう変わるか。 大戦後は、米ソの二極に続く 第二グループの一員。 影響力はあるが、 一国では大したことはできなかった。 離脱後、よりオープンな貿易関係を 世界中で結ぶことで、 影響力は保持できる、 とボ…

ヨーロッパのどの国が閉鎖的か

2018年11月25日 自分の国の文化は 他国に優っている と思う欧州の国々。 20%台はスペイン、 ベルギー、スウェーデン等。 30%台はオランダ、 フランス等。 40%台はアイルランド、 ドイツ、英国、 イタリア、オーストリア、 ハンガリー等の中欧、フィンランド…