海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

米軍のイラン司令官殺害で、今後何が起きるか

2020年1月5日
米軍に殺害されたイランのソレイマニ司令官は、カルト的な人気のある英雄的存在。
中東でも指折りの重要で強力な人物を暗殺した形。
彼はテロリストで攻撃の危険が迫っていたから正当防衛、とトランプ政権。
だが就任以来、むこうみずな政策を取ってきた同政権でなければやらなかった、との見方も。
問題はイランの反応。
ここ数か月の行動と歴史的経緯を見る限り、拙速な行動に走らず慎重に対処し、米国との全面戦争は避ける見通し。
だが誤って何かが起きる可能性も高い。
イラク国内での暗殺は、イラクの主権も侵害。
イラク人は米国もイランも好きではなく、いい迷惑、と米軍撤退を求める可能性。 
だが米軍の拙速な撤退は、イラク内のISISを勢いづかせる。
イランと近いレバノンヒズボラも、要請を受けて中東駐留の米軍を標的にする恐れ。
イランが米国内でのテロに成功するのは難しいが、核開発には積極的になる。
トランプは現状に満足し抑制すべきだが、問題はそれ自体が彼の性質に反する事。
 
(柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート)
“Trump should be satisfied to declare victory and boast that he got the upper hand on Iran by killing Soleimani—not take further military actions. But this type of restraint appears to run counter to Trump’s very nature.”
trib.al/K7KmkPh

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