海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

AIが解析するのは英文、他の言語はどうなる

グローバルなテクノロジーは

英語中心に築かれている。

 

そしてAIが行っているのは、

コンピューターによる自然言語処理。

 

大量の文書から、

自動的に内容を検知する。

 

こうした現実は、

世界の言語に

どんな帰結をもたらすか。

 

そもそもAIを使うには

前提条件がある。

 

対象言語についての

膨大な情報がないと、無理。

 

その言語の集成である

コーパスと、

 

それを分析する

ソフトウェアが必要。

 

それらがまだ構築されていない

言語はどうなるか。

 

また、西ゲルマン語に属す

英語のアルゴリズムは、

 

同じ系統の

ドイツ語やオランダ語、

イディッシュ語等では

応用可能。

 

だが他言語では、

同じインド・ヨーロピアン語族

内部でも難しい。

 

ましてや全く異なる

言語体系では通用しない。

 

こうして世界は、

リソース・リッチな言語

(中国語はこちら) と

 

リソース・プアな言語に

分裂。

 

英語ならコードを

数行足せばいいことが、

 

別の言語だと

何年もかかる。

 

これが言語資本主義の実態。

 

だがそれは、

人類が何千年もかけて

築いてきた

言語世界を貧しくする。