海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

パリのデモ隊の怒りの背後に文化喪失

高まるばかりの

パリの街頭デモ隊の怒り。

 

燃料増税への抗議が

直接の原因だが、

 

マクロン仏大統領が直面しているのは、

それ以上のもの。

 

背後にあるのは、

英国のEU離脱に見られたような

政治不信の高まりで、

 

欧州中で

今、蔓延している。

 

元々マクロン

当選させたのは、

 

従来の右翼と左翼両路線への

人々の嫌悪感。

 

これまで世の中を動かすのは

経済だと思われて来た。

 

しかし今、

デモ隊の参加者が感じているのは、

一種の文化喪失。

 

背後には、

移民増による社会変化がある。

 

勤労者の声は

政府の政策に反映されなくなり、

政治的無力を感じている。

 

彼らにとって問題は

階級ではなく、文化。

 

経済と言うより

移民が脅威になっている。

 

今のところ

デモ隊の動きは、

 

ファシスト的と言うより

無政府主義的。

 

だが彼らの行動はもはや、

政党や組合を経由していないことに

注意が必要だ。

 

問題はポピュリズム

どう対抗するかではなく、

 

人々の政治不信に

リベラルがどう答えることが出来るか。

 

でないと極右が、

政治の主役に踊り出ることになる。