海外ニュースで知る世界の流れ

英文メディア記事を要約する「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」のツイートを、本人が再録しています。英語のニュースを知り、世界の動きをつかむご参考にしていただければ。

英国が豪州で行った核実験で、今も苦しむアボリジニや元軍人

イギリスが、

オーストラリア南部の

 

先住民アボリジニ

居住地近郊で、

 

極秘の核実験をしたのは

1953年10月15日。

 

被爆住民は被害を

訴え続けたが、

 

イギリスが核実験をしたのを

認めたのは、30年後。

 

先住民は白豪主義の下、

1967年まで政治的権利もなかった。

 

イギリスが先住民への影響を

考慮した形跡は、皆無。

 

イギリスの科学者は

マンハッタン計画に深く関わっていたが、

 

米国は、ソ連

スパイ活動防止のため

 

マクマホン法を制定し、

外国との情報共有を制限。

 

そのためイギリスは

最初の核実験候補地を

米国以外に探すこととなり、

 

ウランの埋蔵地

オーストラリアの同意を得た。

 

オーストラリアも

自国に利益があると判断。

 

イギリスの最初の核実験は

1953年10月1日、

 

北西オーストラリアの

モンテベロ島の海中で行われた。

 

これでアメリカ、ソ連に次ぐ

3番目の核保有国に。

 

だが、この場所が気に入らなかった

イギリスは、

 

より極秘に、

また好きなように実験ができる

 

内陸のグレートビクトリア砂漠で

同15日、再び核実験を行った。

 

このトーテム1実験で、

4千5百キロもの高さの

キノコ雲が発生、

 

予想以上の広い範囲に

放射性物質を含んだ黒い霧が

降り注いだ。

 

その後周辺地域で

何度も行われることになった

大気内核実験の始まりだった。

 

だが実験の成功に

オーストラリア世論も喝采を送り、

 

70ー80年代まで

核実験を支持し続けた。

 

変化が起きたのは、

実験地のマラリンガに

 

大量のプルトニウムが放置され

テロリストの標的になるとの情報が、

 

オーストラリア政府から

メディアに漏れて以後。

 

それまで同政府は、

全て適切に埋め

重大な危険はないとの

 

イギリスの1968年の

報告を信用していた。

 

だが独自調査の結果、

虚偽であることが判明。

 

イギリスは1993年、

オーストラリア政府と

マラリンガの地主に対し

 

3千万ドルの補償金

支払いに同意。

 

そしてオーストラリア政府は

先住民のコミュニティに

 

9百万ドルを支払い、

決着した。

 

その後、この問題は

忘れられていった。

 

だがいまだに、

被害の全貌は不明。

 

イギリスは、このトーテム実験を

なおも機密扱いに。

 

昨年オーストラリア政府は、

この核実験に従事した

元軍人の医療補助を拡大。

 

だが全ては遅すぎた、

と既に80代になった元軍人達。

 

ガンや免疫性疾患に、

本人だけでなく

子供達も苦しめられている。

 

先住民人口への

影響も大きいが、

 

イギリスは、

彼らの調査をするのは

完全なる時間と金の無駄、と言っていた。

 

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