ホロコーストを描いた
衝撃的な映画「ショア」(1985) を作った
クロード・ランズマン監督が
92歳で死去。
映画は70年代に
ポーランドで撮影。
バックミュージックも、
記録映像も使わず、
ただ荒涼とした風景を映し、
延々と記憶を語った。
描いたのは歴史ではなく、
現在について。
生存ではなく
死自体がテーマだった。
「ショア」はランズマンの2作目で、
59歳での作品。
それまで12年間
ホロコーストについて考え続けた。
映画は、ホロコーストについての
集合記憶の一部となった。
語りたくない、と言う
関係者に強制し、
撮影していないと言いつつ
隠しカメラを使用した場面もあったが、
そうしたこと自体も隠さず、
そのまま映画に含めた。