海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

冷戦後、資本主義から民主主義への移行はなしー中国市場が非政治的だったグローバル化の時代は終了

中国の全人代は日曜、

国家主席の任期制を廃止。

 

中国だけでなく

西洋にとっても一つの時代の終焉。

 

冷戦終了以後、

中国は本格的に市場経済に参入。

 

中国が「古くからの敵」から

「勃興する市場」に変容した時代で、

西側企業は中国に殺到。

 

冷戦の勝利に基づき、

資本主義は民主主義を導くと信じていた。

 

だがロシアや東欧の例を見ても、

冷戦後、力を増したのは資本主義。

必ずしも民主主義ではない。

 

その最たる例が中国。

自由貿易体制は改革を伴うというが、

現実にはより独裁に近づいた。

 

人々は貧困から解放される代わりに、

サイバー全体主義の下に。

 

世界の前途は不明だが、

地政学的な新時代が到来。

 

問題は、西側が経済的利益を犠牲にして

公共的価値に重きを置くか、

ロシアや中国が、独自の価値を輸出するかだ。

 

分水嶺の一つは、

中国の一帯一路構想を、

穏健な経済計画と見るか、

地政学的脅威と見るか。

 

ともあれ、勃興する市場を

非政治的なものとみなしていた、

冷戦後のグローバル化の時代は終了。

 

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