海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

経済、技術、AI、消費、雇用

コロナ下の米国で、大辞職時代が到来

コロナ下の米国で、記録的な数の辞職者が出る「大辞職時代」が到来。 8月だけで全体の3%に上る430万人が辞職。 通常は1-2%。 医療や飲食、販売業の前線で顕著に。 8月にデルタ変異株が猛威をふるったため、感染を恐れる労働者が増加。 また隔離で登校できな…

ポストコロナのアメリカで、物価が上昇

2021年7月21日 ポストコロナの米国で、あるゆる物価が昨年より上昇。 不動産が20%、アパレル5%、外食4%アップ。 新車は12%増で、コロナ下の落ち込みを経て、今は購入希望者が急増。 あおりを受けて、昨年発売の中古車が新車販売時より高い値付けに。 中古車…

コロナ後の人手不足で、マクドナルドが従業員の育児サポート

2021年7月15日 コロナ後の労働者不足に悩む米国の飲食業。 その中でマクドナルドが雇用対策として、従業員の育児サポートに乗り出した。 時給アップ、有給休暇の付与、授業料の補助も行う。 例え一時的なものであったとしても、低賃金に苦しんできたレジャー…

米政府が、航空業界や巨大農業企業の寡占を牽制する大統領令を準備

2021年7月7日 バイデン政権は、少数の大企業による寡占状態が続く航空業界や農業に、競争を持ち込む方針。 そのための大統領令の中身を、数日中に公表する。 巨大農業企業が生産物を買い叩いたり、農業機械の修理先を縛ったりすることをなくすほか、生産者側…

データ使用料を、ベーシックインカムの財源にする案が登場

2021年7月3日 コロナ禍の欧米では、多額の給付金が配られた。 これは実質的にはベーシックインカムの実現。 ポストコロナでどうなるか。 もし全ての福祉制度を廃止したら、米国では国民1人当たり毎月1350ドルを給付可能。 だが低所得層にとっては格差の拡大…

多様な組織ほど、成果を生むのはなぜか

2021年5月17日 人種、ジェンダー、経験、文化的背景などのダイバーシティを擁する企業は成功している。 506社を対象とした2009年の調査では、人種及びジェンダーが多様な企業は売上、顧客数、利潤で優っていた。 91か国の2万社を対象とした2016年の調査では…

コロナ余波で、米国でトイレットペーパーが高騰

2021年5月8日 米国でトイレットペーパーの価格が高騰。 ブラジルとカナダからパルプを輸入し生産しているが、元々ロックダウンで物流が停滞。 そこにパルプの世界最大輸入先、中国の経済回復で、需要が増加。 消費者は、コロナで買い込んだトイレットペーパ…

住宅ブームの米国で、建材が不足し高騰

2021年5月7日 米国で住宅用建材の不足が深刻化。 コロナ前より280%高値という史上最高価格に。 木材供給が追いつかず、1年はこうした状況が続きそう。 コロナの初期、製材業は生産を止めたが、ステイホームに飽きた人々がDIYに走り、建材を大量購入。 その需…

コロナで経済再開の米国で4月、百万人雇用

2021年5月7日 公衆衛生の改善と政府の巨額の財政支出により、経済が再開する中、米国では4月、約百万人もの労働者が雇用された。 工場や飲食店、遊興施設も営業を再開したが、深刻な人手不足に見舞われている。 子供が家にいるため外で働けない人や、コロナ…

フェイスブックが拡張現実のリストバンドを開発

2021年3月31日 フェイスブックは、脳の信号を伝えるリストバンドを開発したと発表。 腕につけると、思い描くだけでPCの画面がスクロールできる。 拡張現実の商品化。 だが、グーグルグラスのように失敗に終わらないか。 思考を捕らえるのではないので、マイ…

科学者がSF小説で描く、未来の世界

2021年3月15日 コンピューター神経科学とデータサイエンスの科学者がSF小説を書いたら、どんな未来がそこにあるか。 体に埋め込むチップが消費財として流通、神経組織や筋肉、脳のインターフェイスとなる。 生物学や遺伝子工学が長尺の進歩を遂げ、PCもポケ…

スマホ中毒から脱するには

2021年3月12日 気がつくと毎日5時間スマホをいじっているような、スマホ中毒からどうやって抜け出すか。 iPhoneの所有者なら、アプリのScreen Timeを使って時間制限をかけるのがお勧め。 制限がかかっても、パスコードを入れれば継続して使用できるが、少な…

アルゴリズムによる意思決定は、公正か

2021年3月2日 アルゴリズムによる意思決定が、はたして公正なのか。 米国の病院が、かなり複雑なアルゴリズムを使い、コロナワクチンの接種者を選定したら、第一線で働く医師ではなく、経営陣を優先するとの結果が出た。 実はアルゴリズムにもいろいろある。…

トランポリンで充実させる、リモートワーク生活

2021年2月26日 思いがけないリモートワーク生活が始まって、はや1年。 究極のホーム・オフィスとは何か、探究の日々が続く。 ソファから机に移動する人。 スタンディング・デスクを購入する人。 だがここに来て驚きのグッズが登場。 それはトランポリン。 机…

米国が「ならず者超大国」になる日

2020年10月19日 米国が「ならず者超大国」になる日。 それは21世紀が、非リベラルな世紀となる時代の到来。 2040年までに米国は、成長する大きな市場と、高い軍事力の維持が可能な経済力を持つ、世界で唯一の国に。 技術発展で、海外の労働力や、資源への依…

米国のレストラン10万店が、コロナ禍で廃業

2020年5月21日 4月に失業したアメリカ人の78%が、自分は一時的に解雇されただけと考えている。 だがシカゴ大の調査によると、4月25日時点での失業者の42%、優に1160万人の人々にとって、解雇は永久的なものとなる見込み。 具体的には、バーやレストランの多…

米大企業CEOが、ポストコロナは、取り残された人を助ける経済体制にすべき、と発言

2020年5月19日 JPモルガンのCEO、ジェミー・ダイモンが、今回のコロナ危機は、取り残されて来た人たちにチャンスを提供するよう、経済を再編成すべきと告げるもの、と発言。 過去数か月の出来事が明らかにしたのは、コロナ禍にさらされる前から、あまりに多…

ロックダウン後のリベンジ・ショッピングの行方

2020年5月14日 ロックダウン後の中国で、ブランド品の購入が急増。 広州のエルメス店では4月の営業再開日、270万ドルの売り上げを記録。 リベンジ・ショッピングが始まっている。 だが、コロナ危機以前との違いも顕著。 第一に、全体の売上高はすぐに回復し…

テック企業隆盛の一方で、ガーゼも作れなくなった米国の生産力

2020年5月11日 なぜ米国にはワクチンや薬がないのか。 なぜマスクや人工呼吸器がないのか。 それは、そうした製造・供給システムを構築しない選択をしたから。 コロナは米国の政治や社会の壊れている面を浮き彫りにした。 世界で最も裕福なテック企業や、最…

シンガポールが顔なしロボット犬で、ソーシャル・ディスタンス監視

2020年5月9日 シンガポール政府がこの週末、ボストンダイナミクス社の、首から先がない、あの黄色いロボット犬、Spotによる公園パトロールを開始。 録音メッセージを流し、来園者にソーシャル・ディスタンスを保つよう促す。 ロボット犬は装備されたカメラで…

コロナでどん底の米経済、でも株式市場は好調の怪

2020年5月7日 経済はガタガタなのに、ここ数週間なぜか、米国の株式市場は平穏。 コロナ危機の初期、ウォール街はいったんクラッシュ。 そして現在、感染が下火になる目途は立たず、3千万人が失業中。 いい材料はどこにもないのに、比較的ましな状況。 株式…

新型肺炎で、ゲーム産業も危機に直面

2020年3月3日 新型肺炎で、世界中の人が家にこもるように。 ゲーム産業にとっては、またとない機会のように見える。 だが実際は大きな打撃。 メジャーなイベントが延期され、期待していたディールが得られない。 ゲーム界の二大巨人、ソニーとマイクロソフト…

新型肺炎はなぜ、大きな経済的脅威なのか、4つの理由

2020年2月29日 新型肺炎で、金融市場に大きな落ち込み。 なぜウイルスが、そんなに大きな経済的脅威なのか。 4つの理由。 理由1。 生活と商業活動を寸断。 中国では、工場が止まりサプライチェーンがずたずたに。 消費者は、購買を控え車もスマホも売れない…

もちアイスがアメリカで定着

2019年12月24日 ここ3年で、My/Mo販売のもちアイスがアメリカに定着。 30年前に登場して以来ニッチな存在だったが、今やスーパーやショッピングモール等どこでも買える。 小豆や抹茶、マンゴー等のアジアテイストから、チョコレートサンデーやクッキークリー…

メキシコで、世界初の3Dプリンターハウス建設

2019年12月11日 メキシコの地方で、33フィートの長さの巨大な3Dプリンターが、一戸建ての建設を始めた。 世界初の3Dプリンター・ハウスの登場だ。 ちょうど壁面を作り上げたところで、24時間で2LDKの家屋1棟が完成。 今後50棟を建設し、地域全体に広げていく…

AIが選ぶ東京のベストラーメン

2019年11月25日 AIが選ぶ東京のベストラーメン店。 グーグル上でレビューが最低百件ある店が対象。 レビューアーも今年1月以降、最低5店以上レビューしている人に限った。 その結果、計4千店を分析。 アンチやサクラは自動的に排除された。 このAIの名は「Wi…

テック企業は、哲学者を従業員に雇え

2019年11月22日 グーグルやフェイスブック、マイクロソフト、DeepMind やOpenAIは、哲学者を従業員として雇う必要がある。 彼らの製品やサービスは過去5百年間、当然視されてきた「人間」の概念を変えた。 エンジニアは哲学者やアーチストと一緒に新しい「人…

ソフトバンクが、自動掃除ロボットをレンタル

2019年11月20日 ソフトバンクが、自動お掃除ロボットのレンタルを開始。 清掃員は働き過ぎなので、代わりに掃除をするとか。 3時間で1400平米をカバーするが、その後チャージが必要。 ほこりの堆積レベルもデータ分析する。 だが月499ドルと、費用は高額。 …

高齢化による経済と生産性悪化は杞憂?

2019年11月17日 米国で今、65歳以上の人口は全体の16%。 2035年には18歳未満を上回る21%になる。 2050年になると25%に達する。 だが社会が高齢化するだけではない。 1960年、60歳だった人々の寿命は79歳だった。 今は85歳。 つまり高齢者として生きる人生も…

iPodが時代遅れになる時代

2019年11月16日 今や、音楽を聞くのにiPodを使っていると、同僚にからかわれる時代。 米国では、SpotifyかApple Musicでストーリーミングをしているべきだからだ。 これまでレコードを買い、CDを買い、ダウンロードをして来た。 そして今度はストリーミング…