海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

環境、宇宙、人類史、動植物

ネコは自分の名前を認識しているか

2019年7月28日 ネコは、自分の名前がわかるのか。心理学者によると、答はイエス。ただし、その反応はイヌとは違う。例え自分の名前を呼ばれているとわかっていても、ネコはそれを飼い主に教える気はない。だが、イヌは自分の名前を呼ばれていると、ちゃんと…

米国の旧核実験場、マーシャル諸島の深刻な放射能汚染

2019年7月17日 1946年から 1958年にかけ、 米国が核実験を 67回行った 太平洋の マーシャル諸島。 土壌や海中の沈殿物、 ガンマ放射線の水準を、 豪州の調査団が 計測。 福島やチェルノブイリより 深刻との結論。 プルトニウム等による汚染は 今後数世紀は続…

一度抱いた印象は、なぜ変えにくいか

2019年7月11日 人は一度抱いた印象を 容易に変えない。 例え、その印象が 明確な誤りでも。 スタンフォード大の 有名な研究結果。 だが、 なぜそうなのか。 鍵は、 人間の社会性。 事実に基づき、 独力で理性的に 判断するより、 他人のバイアスのある 知識…

温暖化防止の最善の策は、地球規模での1兆本の植樹

2019年7月7日 温暖化防止の 最善の策は、 地球規模で1兆本 植樹する事、 と欧州の研究者達。 樹木は温暖化を引き起こす 二酸化炭素を吸収するため、 温室効果ガスの 除去につながる。 この結果、産業革命以来、 人類が排出して来た 二酸化炭素量の 3分の2、 …

人類は2百万年前、巨大な鳥を食べていた?

2019年6月27日 2百万年前、 人類は 身長3.3メートル、 体重450キロもの 巨大な鳥を 食糧にしていたのかも。 そうした巨大な鳥は、 マダガスカルや豪州、 NZなど 南半球にしかいなかったと 思われていたが、 最近クリミアでも、 化石が発掘された。 ただ同時…

地球の気温が3度上昇したら、NYで6千人が死亡

2019年6月19日 地球温暖化を 阻止出来ず、 地球の気温が 3度上昇したら、 熱波により、 アメリカの都市だけで 数千人が死亡する、 との調査結果。 ニューヨークでは 6千人、 ロサンンゼルスでは 2千5百人、 マイアミでは 2千3百人が 亡くなる計算。 二酸化炭…

南アのクルーガー公園からライオン14頭が脱走

2019年6月7日 世界的に有名な 南アフリカのクルーガー国立公園から、 ライオン14頭が 脱走中。 近くの鉱山をうろついているのが 目撃されており、 当局は鉱山労働者や 住民に注意を喚起。 公園は柵で 囲まれており、 ライオンがどうやって 外に出たかは不明…

犬は、TVを見ている飼い主をどう思っているか

2019年6月1日 TVを見ている 飼い主の側で、 犬は一体 何を考えているか。 犬にとって、 TVはあまり刺激的ではない。 画面の映像はわかるが、 においがしたり 触ったりはできず、 五感の一部にしか 働きかけないからだ。 犬からすると、 TVを見ている人間は …

エベレストが登山者で混雑し、死者が多発

2019年5月27日 エベレストの登山者が増え、 頭頂付近で混雑が発生、 放置すると死者が出る、と インスタグラムで警告した イギリス人登山家が、 下山中に高山病で死亡。 混雑を避けるため 5月25日まで 登頂を見合わせる、 と投稿したのが最後になった。 今年…

自然との隔絶によるトラウマは、何と言う?

2019年5月27日 文明社会は 自然との隔絶を招いた。 それはメンタルヘルスに影響し、 トラウマを生んだと見られる。 こうしたトラウマを表す 呼び名はなかったが、 豪州の研究者が 「サイコテラティック」と命名。 さらに環境に対する 無知や無関心は 「エコ…

過去30年で、海洋の波がより高くなる

2019年4月28日 過去33年の間に、 世界の海洋で 波がより高くなり、 強風が吹くようになった、 との研究結果。 このため、海岸沿いの 土地の浸食や、 洪水の危険が 増加。 エルニーニョや 北大西洋振動など、 大気と海洋の 相互作用が関係。 だが30年程度の …

史上初めて火星での地震を観測

2019年4月24日 火星で活動中の NASAの探査船インサイトが 4月6日、 地震のような動きを 史上初めて観測した。 震動は あまり長くなく、 火星の内部を知る手がかり にはならなかったが、 火星の地殻変動が 終わっていないことを示した。 探査チームは 何か月…

テイクアウトは百万年前から存在

2019年4月23日 テイクアウトは 近代の産物と思われがち。 だが、実は大昔から あったもの、と考古学者。 百万年前、 私達の祖先は 果物やナッツ、動物の肉を かじりながら移動した。 6千年前に 都市が誕生した頃、 例えばポンペイでは、 通行人相手に 歩道の…

小惑星監視のため、NASAが宇宙に赤外線望遠鏡

2019年4月20日 人類の破滅を防ぐため、 NASAが宇宙空間に 赤外線の天体望遠鏡を 打ち上げようとしている。 太陽を周回する小惑星の 軌道が地球に接近し、 互いに衝突する危険はないか、 監視する目的。 衝突は必ず起こる と見られるが、 問題はいつ起こるか…

火星よりも実態を知らない深海

2019年2月7日 水深2百m以上の 深海のエコシステムは どう機能しているのか、 実はいまだに よくわかっていない。 火星の表面の地図の方が、 海底地図より詳しいのが現実。 広範にモニターしているのは 全体の5%程度で、 残り95%は 未知の領域。 人間の活動…

人類が絶滅させた哺乳類の種を復活させるには、5百万年必要

2018年10月16日 人類の出現により、 絶滅させられた 300もの哺乳類の種が、 再び進化の過程を経て 復活するには、 5百万年から7百万年かかる との研究結果が 月曜、出版された。 言い換えれば、 途方もない長さの進化の歴史が 失われてしまったということ。 …

気温の上昇は、精神状態にも影響

2018年10月9日 温暖化による 月間平均気温の上昇が、 精神衛生にも影響するとの研究が 月曜、発表された。 2002年から2012年にかけ 米国人2百万人を調査、 暑さによるストレスの 増加などが判明。 不眠増が原因の可能性もあるが、 因果関係はよくわからない…

南アで、ホモサピエンスによる最古の線画を発見

2018年9月18日 南アフリカのケープタウンから 3百キロの洞窟で、 ホモサピエンスが 7万3千年前に書き残した 最古の線画を発見。 数本の線で構成、 アートとは言い難いが、 意図的な造形。 過去最も古いものでは、 6万4千年前の イベリア半島の絵や 5万4千年…

ゴミが分解される時間は、想像以上に長い

2018年8月27日 ゴミをポイっとゴミ箱に捨てたら、 それでそのゴミは 地球上から消え失せたように 私たちは思いがち。 しかし、ゴミが分解・腐敗 するまでの時間は、 想像以上に長い。 バナナの皮は2ー5週間。 新聞は6週間。 リンゴの芯は2か月。 牛乳の紙パ…

2億2800万年前の亀には、甲羅がなかった

2018年8月23日 2億2800万年前の亀には 甲羅がなかったことが、 中国の貴州省で 発掘された化石からわかった。 水曜出版の ネイチャー誌に掲載。 体長6フィートで、 長い尾を持つ。 口に歯はなく、 既に、今の亀の特徴もある。 浅い海に住み、 泥を掘って 食…

長距離を移動する動物

2018年8月8日 長距離移動する 動物たちのリスト。 カナダのユーコンを 3千マイル移動する トナカイは、 哺乳類では 最長の内陸移動。 南極から中米コスタリカまで 1万マイル余を旅する クジラは、 哺乳類では 世界最長。 このほか、カナダからメキシコまで 3…

植物も、ほめたら成長、けなされたらしおれる?

2018年7月12日 植物は人の言葉に どう反応するか。 IKEAが中東の学校の 協力で実験。 生徒達が30日間直接、 片方の植物は ほめ続け、 もう片方は けなし続けた。 土壌、水、日照条件は同一。 ほめられた植物は 健康的に成長したが、 けなされた方は しおれて…

NASAが火星で、巨大砂嵐が起きる原因を探索中

2018年6月23日 NASAの火星探査車 Opportunityは、 火星の全表面を覆うに至った 砂嵐によりダメージを受け、 活動再開まで 数か月を要することが判明。 充電に失敗したら 地球との連絡は途絶え、 2003年以来15年にわたる ミッションは終了する。 火星は春や夏…

中国のプラスチックごみ輸入停止で、世界のごみはどうなるか

2018年6月22日 1992年から世界の45%の プラスチックごみを輸入、 リサイクルしてきた中国が、 環境汚染対策の一環として、 年初から 24種の固形廃棄物の 受け入れを拒否。 これまで中国に ごみ処理を依存してきた 先進国は対応を迫られている。 米国もプラス…

NASAは月や火星への有人飛行ではなく、気候変動や小惑星の監視を、と米世論

2018年6月7日 NASA創設から60年、 米国人の65%が 今もNASAは重要と回答。 宇宙開発は私企業に 任せていいとした33%を 大幅に上回った。 今年3ー4月実施の世論調査。 NASAの任務で優先すべきは、 気候変動や 小惑星の注視が それぞれ63%と 62%で最も高く、 ト…

世界36か所のビーチや街頭、 緑地帯などで録音した音が聞けるビデオ

2018年4月26日 世界36か所のビーチや街頭、 緑地帯などでの録音を再録。 朝、昼、夜の写真を見ながら聞ける。 臨場感あふれ、 自分もその場にいるような気分になる。 波、鳥、風、雑踏、電車や車、 馬車、物売りの呼び声、ざわめき、 会話のきれはし、ストリ…

イギリスの大学がAIを使い、エイリアン探し

2018年4月4日 イギリスのプリマス大学はAIを使って、 エイリアンがいるかどうか調査している。 宇宙の惑星を、 地球や火星、金星、土星の衛星などの 太陽系の惑星に対応する5つのタイプに分類、 それぞれに生命の可能性を探る。 NASAや欧州宇宙機関の 大量の…

マッコウクジラが1984年以来30数年ぶりに、バンクーバー沖で目撃

2018年3月31日 マッコウクジラが1984年以来初めて、 バンクーバー沖で2月に目撃されていた。 なぜそこにいたかは不明だが、 新しい漁場を探していた可能性も。 長期間海中に潜るため、 次にどこに姿を現すか予測は困難。 いったん海上に出て来ると、 しばら…

太陽光と風力発電が2017年、英国で初めて原発を上回る電力供給

2018年3月31日 太陽光と風力発電が2017年初めて、 原発を上回る電力を 英国で供給していたことがわかった。 再生可能エネルギーが計29%だったのに対し、 原発は21%。 その分、石炭使用が減り、 温室効果ガスも3%削減。 再生可能エネルギーの出力は 今や石炭…

2017年の二酸化炭素排出量増加分の3分の2はアジア諸国が占める、排出減少国は日米英とメキシコ

2018年3月22日 経済成長と共に、 世界のエネルギー需要は 2017年2.1%増え、前年の倍に。 過去5年の平均が0.9%増だったのに比べ、 大幅増。 需要の7割が石油、天然ガス、石炭で、 残りが再生可能エネルギー。 一方で、エネルギー効率は低下。 そのため二酸化…