海外ニュースで知る世界の流れ

興味のある英文記事を日本語で要約し、「柴田優呼@アカデミックジャーナリズム」でツイート。そのツイートの再録ブログです。英語のニュースを知り、世界の流れをつかむご参考にしていただければ。

世界の諸問題

チリ大統領選の有力候補は、ミレニアル世代

21日投票のチリ大統領選。 左派の有力候補ガブリエル・ボリッチ氏はミレニアル世代の35歳。 10年前の2011年はチリ大学で法律を学ぶ学生。 学生組合の代表となりデモ隊を組織、街に繰り出した。 公的援助の増加と不平等な教育体制の是正を訴え、教育改革を引…

政治的中立を貫いてきたチュニジアの軍隊が変質?

チュニジアの軍隊は歴史的に、政治に介在してこなかった。 このため国民の85%が軍隊を信頼。 信頼度の高さで、警察や宗教指導者、政治家を上回る。 だが現大統領が7月、国会を停止し首相を解任。 違憲だとの批判が集まる中、軍隊が国会の建物を警備し、議員…

総選挙前のカナダで、過去18年で最悪のインフレ

カナダのインフレ率が8月 4.1%になり、過去18年間で最悪を記録。 総選挙の直前というタイミング。 トルドー首相率いる与党が苦戦、野党の保守党のリードが伝えられるさ中の出来事。 コロナ禍で起きている世界的なサプライチェーンの混乱や、労働者不足がイン…

違法殺害との批判を受けるフィリピンのドゥテルテ大統領が、副大統領に立候補

フィリピン憲法は大統領再選を禁止。 そこでドゥテルテ大統領は次期選挙で副大統領に立候補予定。 娘を大統領に立て、実質的な力を握るのではとの予測。 就任後の半年間、薬物との戦争との題目で警察等に7千人以上を違法に殺害させたとの批判があるが、副大…

カブール空港のテロの遠因は英国、と米国が主張

アフガニスタンのカブール空港で26日テロが起きたのは、英国に間接的に起因する、と米国が主張。 退避する英国人が空港に入るため、ゲートの1つを開放しておくよう英国が求めた。 それが逆に標的にされたという。 だが英国外相は事実と反する、と否定。 この…

世界の反体制運動家の監視に、イスラエル企業のスパイウエアを使用?

2021年7月19日 世界の人権派弁護士、活動家、反政府主義者が、イスラエル企業開発のスパイウェア、ペガサスにより監視されている、と英ガーディアン紙。 企業側は、テロリストや重大な犯罪者を見張るためのものと主張するが、実際は各国政府の監視リストに挙…

暑さ対策先進地、アブダビに倣うアメリカの都市

2021年7月16日 地球温暖化による破格の暑さに悩む米国の諸都市。 華氏百度でも、居心地のいい空間づくりを進めてきた先進地アブダビに倣おうという動き。 高層ビルが建つ人口密集地であろうと、比較的過疎の地域であろうと、ポイントはカスタマイズすること…

イスラエルのネタニヤフ首相への賞賛と批判

2021年6月14日 イスラエルで最長の15年間、首相を務めたネタニヤフ。 最年少の47歳で首相になった。 アメリカ英語を操り国際ニュースの常連に。カリスマがあり、王とも呼ばれた。 カルト的なファンがいる一方で、似たような考えの人々とは次第に疎遠になった…

コロナ優等生国に試練が訪れる、とWHO

2021年6月8日 WHOは、オーストラリアのようにゼロ・コロナ政策を取って来た国々は今後、ジレンマに直面するとの見方。 これまでの厳しい規制を緩めると、感染率の高い国からコロナが入って来る。 その結果、感染者の多かった国々より、感染リスクが高くなる…

会社からイスラエル寄りの報道を求められる、と米国の記者

2021年5月26日 パレスチナで取材する米国の記者達が、社の上層部からイスラエル寄りの報道をするよう求められている、と匿名で証言。 現地で実際に見たことやパレスチナ側の被害を伝える代わりに、ハマス関連の情報やイスラエルの子供のトラウマを取り上げた…

イスラエルが、ガザ地区の文化の中心の書店を破壊

2021年5月22日 イスラエルの攻撃で破壊されたパレスチナのガザ地区の建物約1500軒の中に、21年前から続き、地域で1番大きく文化の核となっていた書店が。 廃墟と化した店舗跡に散らばる本の残骸を手にする人達。 「心が張り裂けそう」と顧客の大学生。 「本…

コロナ禍で世界に広がるアジア系ヘイト

2021年3月31日 アジア系への憎悪犯罪が起きているのは米国だけではない。 英国では20年第1四半期、18年と19年同期に比べ、アジア系のヘイトが3百%も増加。 豪州では20年4月以降5百件発生し、4割が口頭、1割が身体への危険を伴った。 NZでは中国系とマオリの5…

新型肺炎感染者の少ない東南アジアに、疑問の声も

2020年3月4日 新型肺炎が世界で拡大する中、東南アジアの感染者数は少ない状態で推移。 中国と国境を接するミャンマー、ラオスの他インドネシア、ブルネイ等。 だが感知されないまま、水面下で感染が広がっているとの見方も強い。 中国との結びつきが強いだ…

ダイヤモンド・プリンセスの乗員の扱いは、フェアでなかった

2020年2月23日 横浜港に停泊中の客船ダイヤモンド・プリンセスの乗員の70%以上がフィリピン人、インド人、インドネシア人。 船からは636人の新型ウイルス感染者が出たが、うち50人が乗員だった。 乗員は隔離中、乗客の世話に奔走、今も除菌作業に従事。 その…

新型ウイルスの毒性が、感染増による突然変異で弱まる可能性も

2020年2月1日 武漢発の新型ウイルス感染を恐れるべきかどうか。 英国でもマスクが、売り切れ続出で払底しつつある。 だが今のところ、感染者数に比べて死者数は少ない。 致死率は、SARSやMERSよりはるかに低い。 インフルエンザで毎年亡くなる膨大な数を考え…

米軍のイラン司令官殺害で、今後何が起きるか

2020年1月5日 米軍に殺害されたイランのソレイマニ司令官は、カルト的な人気のある英雄的存在。 中東でも指折りの重要で強力な人物を暗殺した形。 彼はテロリストで攻撃の危険が迫っていたから正当防衛、とトランプ政権。 だが就任以来、むこうみずな政策を…

米軍のイラン司令官殺害で、世界は危険に

2020年1月4日 米国のイラン軍司令官殺害に対する各国の反応。 「目覚めたら、世界が危険な状態になっていた。軍事行動が拡大していくのは危険」とフランス。 「殺害は複雑な中東情勢を解決しない。むしろ新たな緊張局面を作り出す」とロシア。 「関係国、特…

北極圏での核実験に、サンタクロースを心配?

2019年12月26日 冷戦のさなか、ソ連が北極圏での核実験を計画。 このニュースを聞いた米ミシガンの8歳の女の子が、サンタクロースが殺されてしまうと心配。 ソ連を止めてとケネディ大統領に手紙で訴えた。 ケネディは、サンタは無事だと女の子に返事を書いた…

ナイジェリアで海外移住する中流階級が増加

2019年12月24日 ナイジェリアで、裕福な中流階級出身者の海外移住が増えている。 教育に対する適正な投資が長年なされず、毎年のように教師がスト。 高額なプライベート・スクールは増えたものの、費用に見合った教育は受けられない。 子どもの教育環境を悲…

アインシュタインが、反原爆を篤志家に働きかけ

2019年10月22日 広島・長崎の破壊後、 アインシュタインが、 米国社会に原爆の恐ろしさを 広く知らせようとしていたことが、 最近見つかった私信で 裏付けられた。 篤志家宛に 4通の手紙を出し、 原爆が二度と使われないよう 働きかけた。 米プリンストン大…

今世紀末までに世界人口の成長は終わる

2019年10月2日 今世紀末までに 世界人口の成長は止まる。 近代に入り 初めての事態。 2100年には 計109億人となるが、 伸びはわずか 年0.1%。 1950年から今日までは 年1ー2%なのに比べ、 激減する。 今は女性1人当たり 2.5人出産する計算だが、 2100年には 1…

原子力が動力源の、ロシアのミサイル開発は悪夢

2019年9月1日 ミサイルテストで 放射能が排出されることはない。 だがロシアが8月8日行った クルーズミサイルのテストでは、 死者が出ただけでなく、 高濃度の放射能が検知された。 原子炉を動力源に していたからだ。 アメリカもこの武器の 開発を考えたこ…

G7と世界平均の出生率は、今後どうなるか

2019年8月30日 G7各国は 世界平均に比べ、 出生率が低かった。 1970ー75年、 世界平均は4.47だったが、 G7は2.03で、大差。 だが2020ー25年は 世界2.42、 G7が1.61。 2090ー95年には 世界1.94、G7は1.74となり、 ほとんど差はなくなる。 2100年、G7中で 一番…

豪州新紙幣にスペルミス、でも小さな事は気にしない

2019年6月18日 昨年10月発行し、 4億枚刷られた 50ドルの新紙幣に、 スペルミスが 見つかったオーストラリア。 だが中央銀行総裁は、 大して気にしていなかったことが、 情報公開請求で 判明。 同12月に内部で 交わされたEメールで、 お札の機能は変わらない…

PTSDに苦しむ元米兵のため、セラピー犬が活躍

2019年6月17日 朝鮮戦争やボスニア、 ソマリア、リベリアなどで 任務についた後、 PTSDに苦しむ NYロングアイランド在住の 元米兵のため、 セラピー犬が 活躍している。 犬の訓練は、 個人の寄付だけで 運営されている団体が 無料で行う。 夜中に悪夢に うな…

2019年版の世界の平和な国トップ10

2019年6月14日 2019年版の 世界の平和な国。 ①アイスランド、 ②NZ、 ③ポルトガル、 ④オーストリア、 ⑤デンマーク、 ⑥カナダ、 ⑦シンガポール、 ⑧スロベニア、 ⑨日本、 ➉チェコ。 ワーストは ①アフガニスタン、 ②シリア、 ③南スーダン、 ④イエメン、 ⑤イラク…

国際世論の5つのトレンド

2019年5月7日 国際世論の5つのトレンド。 2018年調査。 1、先進国・途上国共に 国民の半数が、 貿易は国益に資する、と 肯定的にとらえている。 2、先進国の国民の大半が、 次の世代は 経済的に大変になる、 と悲観的に考えている。 3、外交政策を決める時、…

スリランカのテロの実行犯に、同国有数の資産家の息子

2019年4月25日 スリランカの自爆テロの 実行犯8人の中に、 香辛料の貿易で 財をなした 同国有数の資産家の一族の 息子2人が含まれていた、 と当局が発表。 瀟洒な屋敷に住み、 運転手つきのBMWで 移動する生活だった。 実行犯の大半が 教育のある上流または …

広島平和記念資料館が改修し、再オープン

2019年4月25日 日本で最も人気のある 博物館の一つ、 広島平和記念資料館が 2年に及んだ改修を経て 再オープン。 遺族が寄贈した 被害者の衣服などを展示、 世界で最も破壊的な武器により 犠牲になった人々のことを語る。 生存者の物語も展示、 訪問者の感情…

海洋のプラスチックごみの大半は、中国などアジアが排出

2019年4月21日 海洋に漂う プラスチックのゴミ。 次の8か国が 64%を排出。 中国、インドネシア、 フィリピン、ベトナム、 スリランカ、タイ、 エジプト、マレーシア。 大半が、都市化と収入増で 消費が盛んになった アジア諸国。 だがゴミ収集と焼却、 埋め…